「死ぬのが正解でしょう」オンライン健康相談で医師が暴言連発!そのワケは…

 LINEを使って医師に相談することのできるサービス「LINEヘルスケア」内での、ある医師の回答を巡ってネット上で炎上騒ぎになった。8月2日に「LINEヘルスケア」側は謝罪するもいまだ騒動は収まっていない。

 批判の的となったのは、暴言混じりで相談者を軽くあしらう、医師らしからぬ回答だ。悩みを抱えた相談者の訴えに対し、「発散するには、人間は言葉で表現して発散するのが一番、高レベルなんだそうで、リ×カやODで発散するのは低レベル、なんだそうです」と、自傷行為などを例に挙げつつ答えた担当医師。相談者が「レベル…とは?言葉にした方が、自傷をするよりも発散できるということですか?」と尋ねると「言葉にできないやつはガキンチョだということですよ」と回答。専門医に診察を受けたとしたらどういった病名を診断されるかという趣旨の質問に対しては「診断なんかいくらでも付けられますよ。よくいる世間知らずの10代の女の子です」と相談者を鼻であしらうようなメッセージが…。

 また、“被害者”によって公開されたスクリーンショットの中には「自死幇助ではないか」と指摘されるほどの問題回答も。担当医師は「芥川龍之介とか、太宰治とか、頭の良い人は大体自死していますので、生きている価値がないというのは正解なんでしょうねえ」と偉人らの名を挙げて独特な持論を展開。「深く考えすぎると結論としては、死ぬのが正解となりますし、たぶん正解なんでしょう」と自死を肯定するような回答をしたのだ。

 この騒動が明るみになると、「LINEヘルスケア」は「お客様に対して、利用規約違反の行為が確認されました。今回の事態により、お客様のお心を傷つけ、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪文を掲載した。

 不適切すぎる回答は「LINEヘルスケア」の現在の体制では起きても不思議ではないという。

「相談に乗りませんか? というオファーをいただきましたがお断りしました。所属先など医師側にも情報公開が求められますし、報酬は自分の時間を削ってまで相談に乗ろうと思える額とは言えず、個人的には検討に値しませんでした。このような暴言回答は医師としてあるまじき行為ですが、テキトーにさっさと回答してお小遣い稼ぎしようという感覚で回答している人もいるだろうなと思います」(医療関係者)

 また登録している医師らの中には“資格詐称疑惑”まで囁かれており、ネット上では採用体制に対し「契約時に医師免許を確認しているのか?」など疑問の声があがっている。「LINEヘルスケア」が謳っている、「自宅からでも、LINEで医師にすぐ相談できる」というビジネスモデルは、心身の悩みを抱えた患者の救いとなるべきサービスである。けっして相談者を追い詰めるような回答はあってはならない。今後は誰もが安心して使用できるサービスとしての働きを期待したい。

(浜野ふみ)

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