国交省技官を逮捕!「B-CASカード」闇転売の先にある違法改造の中身とは?

 テレビを買い替える時、不要になった本体が売れればいいが、故障しているとなかなか思うように売却はかなわない。販売店に引き取ってもらうにしても、裏側に差し込まれたB-CASカードは抜いておいたほうがいい。

 これが売買されているためだ。デジタル放送を受信するために、必要となるICカードで、テレビを購入すれば必ず付属品としてついてくるが……。

「B-CASカードは発行会社からの貸与品で、本来は第三者に転売することは禁じられています。でも、『ヤフオク』に出品され、落札されているのが実情です。現在はユーザー登録が不要になっていて、カードを転売しても個人情報が漏れることがないため、実質的に『闇売買』は野放し状態になっています」(ヤフオクウオッチャー)

 ヤフオクで検索してみると、B-CASカードは10日に1回のペースで落札されている。ただし、落札価格は最高で1500円。「闇売買」にしては、安価すぎやしないか。

「カードが破損した場合の再発行料が2000円なので、それ以上の価格で取り引きされることはないでしょう。ただ、落札した人が全員、破損したからとは考えにくい。有料放送を無料で見られるようにするカード改造が横行していますので、売買される頻度の高さは、その改造と関係があるかも……」(前出・ウオッチャー)

 7月6日には、不正プログラムでカードを改造した疑いで国交省航空局の技官が逮捕された。本当の“闇”はB-CASカード転売の先にあるようだ。

マネー