昨年12月放送の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(テレビ東京系)を最後に、バス旅を卒業した蛭子能収。バス旅は17年1月放送の第25弾でいったん終了。その後、「太川蛭子の旅バラ」(同)で復活したものの、12月の放送で2度目のフィナーレを迎えた。今は田中要次と羽田圭介のコンビの「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」に受け継がれている。
それでもなお蛭子能収の復帰を待ち望む声は多い。
「蛭子さんはバス旅でグダグダな言動を繰り返し、すっかり愛されキャラになりました。今やその代わりを務められるタレントはいません。そこで復帰を待ち望む声が常に起きているんです」(テレビ誌ライター)
蛭子が二度にわたってバス旅をやめた理由のひとつは、高齢化によって長い距離を歩くのが厳しくなったから。そこで「旅バラ」では「バス路線がない場所に限り、トータル1万円までタクシーに乗っていい」という新ルールを作った。歩かなくて済む新ルールをもう1度作り、蛭子を復帰させるのではないかとささやかれていた。
6月17日の「水バラ」では、番組の最後で太川が蛭子に復帰を迫るような発言を行い、わずかながら再登板の可能性を残していた。その矢先、蛭子の復帰は完全になくなってしまった。
7月9日放送の「主治医が見つかる診療所2時間スペシャル」(テレビ東京系)で蛭子は「レビー小体病」と「アルツハイマー」の合併症による軽度の認知症だと診断された。診断した医師によると、認知症は朝と晩に悪化するため、朝早いロケと泊まり込みのロケは避けるべきだという。バス旅はそのどちらにも当てはまり、蛭子の「病状」を考えれば、どうやっても復帰させるのは無理だろう。
「非常に残念ですが、蛭子のバス旅復帰はあきらめるしかありません。今後は田中と羽田に期待するか、太川が新パートナーと組んで新たなバス旅をするのを待つか。太川はバス旅を続けたがっているため、新パートナー説は根強い。実際、太川はバス旅以外の旅企画を受け持っていますが、ゲストのチョイスは新パートナーを探している節があるんです。太川とアイドル時代にライバルだった川崎麻世、伊集院光の名前が挙がっています」(前出・テレビ誌ライター)
蛭子能収の復帰の目がなくなったのは残念だが、「バス旅」は再び新たな道を模索しようとしている。これまで見たこともない旅を太川陽介と新パートナーが披露してくれることを期待したい。