「モスバーガー」復活の鍵はミートソース!? ファンが抱く期待と不安

 7月8日、ハンバーガーチェーンの「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは、看板商品であるモスバーガーに使用するミートソースを3年ぶりにリニューアルすると発表。7月16日までに全店舗で切り替えるというが、ネット上では「変えるべきはそこじゃない」との声も上がっている。

「モスバーガーは累計12億8900万個を売り上げる同チェーンのナンバーワン人気メニューです。今回のリニューアルでは、玉ねぎを大小2種類のサイズにカットしたり、豚肉を粗挽きにしたりと具材感を強くし、隠し味として液体塩こうじや煮詰めた酢、にがりを追加して和のテイストを取り入れたものに仕上げたといいます」(フードライター)

 果たしてミートソースのリニューアルでどんな味に生まれ変わるか気になるところだが、ネット上では《新しい味に期待大》とミートソースの変革を歓迎する声があがる一方、《モスバーガーは2007年頃にパティが変わって味が好きではなくなった。ミートソースを変えるより肉を戻して欲しい》《見直すべきはサイズでは…。何であんなに小さくなってしまったんだ》《ソースはそのままで全然いいけどな。できれば、昔みたいに溢れるほどソースを掛けてほしい》など他の改善してほしい点を挙げる声が多く見られた。

「モスバーガーの既存店客数は14年3月期から6期連続で前年割れとなっており、昨年は通期としては11年ぶりに赤字転落するなど苦境に陥っています。その原因として18年に起きた食中毒事故や値上げを指摘する意見もありますが、利用者の声としては、長年慣れ親しんだ味が変わることへの抵抗や、もっとボリュームを増やしてほしいという人が多いですね。そして、そうした不満が、ミートソースをリニューアルしたところで解消されるかどうかは、はなはだ疑問です」(フードジャーナリスト)

 モスが復活するためには、よりいっそう顧客の声に耳を傾ける必要があるのかもしれない。     

(小林洋三)

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