6月26日と7月3日に放送された「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)に鉄道ファンから絶賛の声とお礼の言葉が多数寄せられている。
この回はグーグルのストリートビューに偶然写り込んだ列車を探すという内容。タモリを筆頭にタモリ電車クラブのメンバーである土屋礼央(RAG FAIR)、吉川正洋(ダーリンハニー)、市川紗椰たち4人が、ネット上で「グー鉄」探しに挑んだ。
鉄道好きが集まったおかげか、京成線や鶴見線、常磐線、青梅線などで次々と「グー鉄」を発見。大いに盛り上がった。
「新型コロナウイルスの影響で鉄道旅行に行けず、もんもんとした日々を過ごしていた鉄道ファンから『家で鉄分を補給できる』と絶賛されました。見つける楽しさや、いいショットを探す撮り鉄的な面白さもあり、新たな鉄道の楽しみ方として定着するかもしれません」(鉄道ライター)
実はこの「グー鉄」、撮り鉄の間では以前から話題になっていたという。
「ストリートビューは撮影地の下見にピッタリなんですよ。ここぞというポイントを地図上で見つけたら、ストリートビューで柵の高さや架線の支柱の位置、背景の“抜け具合”などを確認します。その時にグー鉄を発見することはよくあります」(鉄道カメラマン)
撮り鉄の欲求を満たしてくれる「グー鉄」だが、乗り鉄はいまひとつ満足できないようだ。外から見るばかりで、乗ることができないからだ。
「グー鉄とは違いますが、JR各社が一部の車両の中をストリートビューで公開しているので、乗り鉄の人はそれを楽しんでほしいですね。走行していないので車窓は見えませんが、雰囲気は味わえます」(前出・鉄道ライター)
緊急事態宣言は解除され県をまたいだ移動ができるようになったものの、東京では新規感染がおさまらず、気兼ねなく地方へと旅行ができるまでにはいたっていない。鉄道旅に行ける日を待ちながら、グー鉄で“鉄分補給”をするのがいいかもしれない。