宮城・福島で目撃された「謎の白い物体」、実は17年前にも出没していた

 6月17日、宮城県や福島県の上空に突如として現れて、ネットを中心に騒がれた、丸い風船のような白い物体に、十字状の物がぶら下がっている「白い物体」。1日かけてゆっくりと東方に移動して、日没とともに姿が確認できなくなる。そして次の朝には消え去っていた。色や形状はラジオゾンデと呼ばれる気象観測器につけられるゴム気球に似ており、その一種かとの説もあった。しかし、謎の物体の大きさは直径15メートル以上、テニスコートほどの大きさがあると推定されており、通常直径1メートル程度のラジオゾンデ用気球の何倍もある。またラジオゾンデ用気球の滞空時間は1〜2時間程度であり、その点も異なる。その他、UFO説を含めて様々な説が出た。気象庁をはじめとする日本の行政機関に問い合わせが殺到するが、結局正体はわからないまま。

 モヤモヤとしたままの「白い物体」騒動。オカルト系編集プロダクション社長によれば、過去にも福島県で同様の空中浮遊物体が目撃されたという。

「昨年12月12日に、福島テレビがいわき市に設置している情報カメラが、謎の飛行物体を捉えています。いわきマリンタワー周辺の夜空を高速で移動する光る物体です。しかし、こちらはかなりのスピードで移動しているのに対して、今回の宮城の物体は一日中ほぼ同じエリアに浮かんでいました。相違点が気になりますが、時期と場所が近いことから何らかの関わりがある可能性は捨てきれません」

 そして、もうひとつ、関連性が疑われる目撃情報があるという。

「17年前、2003年に今回の騒動と同じ宮城県で目撃された浮遊物体です。大崎市にある生涯学習センターの職員が写真撮影に成功しています。白色の半透明のバルーンのような物体で、白昼から日没までの数時間、おおよそ同じポイントにとどまり続けたといいます。発光しているように見えたといいますが、太陽が沈むとともに見えなくなったということで、白く見えたのは、陽光が反射していたからという可能性もありません。形状は同一ではありませんが、空中で風に流されずにほぼ同じ位置に停止し続けるなど今回の浮遊物体と共通点も多く、強い関連性が疑われる目撃情報だと思います」

 正体不明のまま消えてしまった宮城の白い物体。今後も様々な角度から検証を続けていきたい。

(オフィスキング)

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