コロナ対策の手洗いに盲点!?「カンタン洗浄術」でわかった腕時計の汚染レベル

 長いテレワーク期間も終了し、さあ今日からいよいよ出勤! だが、その前に…、腕時計の匂いを嗅いでみてほしい。イヤな悪臭が漂ってはこないだろうか? ビジネスマンの必須アイテムである腕時計。愛好家なら数十万、数百万と言った高価なモデルを身に付けている方も多いだろう。腕時計は複雑な形状、そして肌に密着するという道具だけあり、日常生活の中で知らず知らずのうちに汚れが蓄積されていってしまうもの。「買ってから一度も掃除をしていない……」という“ほったらかし派”は意外に多く、目立たないからといって直視できないほど不潔な状態のまま着用しているケースは多いという。緊急事態宣言が解除され、会社へと毎日出勤するいつもの日常が戻った際には、ぜひとも清潔な状態でアイテムを身につけたいところ。そのメンテナンス方法について専門家に聞いた。

「腕時計に蓄積される汚れは皮脂やほこりなどがメイン。これらが蓄積すると見た目的に汚いだけでなく、サビが発生したり、悪臭を放つ原因にもなります。手軽なメンテナンス法としては、防水機能を備えた金属ベルトのものなら、重曹を溶かしたぬるま湯に10分程度浸けておき、ブラシや綿棒、つまようじ等で気になる部位を清掃すればOK。ただ浸けておくだけでも隙間に入り込んでいた汚れが驚くほどキレイに落ちるので、ぜひ試してほしいですね。これからのシーズン、海やプールに時計をつけたまま入る場合は、そのあとのケアとして行うのもオススメです」(スタイリスト)

 さっそく筆者も試してみたところ、無数の黒ずんだ汚れが液体に浮かぶ様を目の当たりにし、これほど汚れが付着していたのかと驚くばかりであった(写真参照)。と同時に、あれほど熱心にコロナ対策として手洗いをしていたにもかかわらず、すぐ近くの腕時計の衛生状況に無頓着であったことを猛省した。この「カンタン洗浄」に要した時間は計30分ほど。今日からでも遅くない。ぜひ腕時計のクリーン化をオススメしたい。ただし、防水機能がついた腕時計でも浸水のリスクはゼロではない。自己責任で取り組んでほしい。

(穂波章)

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