このところ、小規模なスペースでも実践可能な〝貸し出し系〟の副業「物置レンタル」が注目を浴びている。
昨年9月には「物置の貸し借り」に特化した個人間の仲介サービス「モノオク(monooQ)」がサービスを開始。サイトに登録した「荷物を預けたい側」と「物置を貸したい側」をマッチングし、レンタル料の決済まで代行している。
預ける側は既存のトランクルームよりも安価で活用することができ、預かる側としても自宅スペースで中長期の貸し出しが可能なため、安定した収益が見込めるのが特徴だ。
実践するにはどういった手続きが必要なのか。
前出の「モノオク」ではメールアドレスとニックネームを入力してアカウントを作成後、預かる側(ホスト)として自宅のスペースを登録することができる。
最初に行うのが「スペースの写真」の掲載。預ける側にとって、荷物が入るかどうか、清潔に保管できるのかなどの判断材料となり、最大4枚掲載できるため、複数のアングルから撮った写真を掲載することが好ましい。加えて「クローゼット」「押入れ」「部屋」「屋外倉庫」「その他」の項目からスペースの種類を選択。
自身の住所と合わせ、スペースの特徴を伝えるタイトルと紹介文を記入する。紹介文では「山手線の駅近くにある一軒家です」といった「スペースの情報」に加え、「年単位での貸し出しもできます」などの「貸し出し期間に関する情報」、「休日なら荷物の出し入れを手伝えます」など「自身の情報」を漏れなく入力することでアピールする必要がある。
次いで「対応可能な荷物」の記入。「複数の大きな家具を置くことも可能です」「ダンボール5箱まで対応できます」などスペースの規模に応じて入力する。さらに「荷物の受け取り方法」と「対応可能なスケジュール」を記載したうえ、30日ごとの利用料金を入力することで登録が完了する。
シェアビジネス全般に詳しい経営者が、料金設定について語る。
「目安は『スペース1畳あたり月々5000円』ですが、環境によっては、さらに高い料金で貸し出すことも可能ですよ」
儲けるコツについては、
「スペースのよし悪しを決める条件は『湿気・温度・日光の管理』と『セキュリティ環境』の2つ。付加価値として『24時間冷房可』のサービスをつけることで、高価なコンピューターを預けたい人のニーズをくむことができ、目安の倍額以上で貸し出すこともできる。一軒家でいくつか部屋が余っている人なら、月々10万円超えも十分可能な副業です」
スキマスペースで安定収入が見込める副業なのであった。
(もとおり・ひろゆき)