ビジャも絶賛!日本代表は“中島翔哉ナシ”では輝けないのか

 森保一監督率いるサッカー日本代表が3月26日、ノエビアスタジアム神戸でキリンチャレンジ杯のボリビア代表戦に臨み、1-0で勝利。値千金の決勝弾を決めた中島翔哉にはレジェンドからの絶賛も届いている。

 22日開催のコロンビア戦から先発11人全員を入れ替え、ベテラン組のMF乾貴士やMF香川真司らを中心にメンバーを構成した日本代表は、堅固な守備を構築するボリビア代表を積極果敢に攻め立てるも、ほとんどの攻撃は単調に終わり、スコアレスの時間帯が長く続いた。

 しかし、後半16分に現在の日本代表において新たな主軸となったMF中島翔哉とMF堂安律が、MF宇佐美貴史&MF乾貴士にそれぞれ代わって投入されると、攻撃のリズムが目に見えて豹変。躍動したドリブルとパスのセンスを見せる中島が次々にチャンスを演出し、ピッチインから15分後には先制弾をあっさりと獲得してみせたのだ。

 その後も芸術的なループシュートがクロスバーを叩くなど、終始観客を沸かせ続けた中島には、元バルセロナ所属でスペイン代表としての得点記録を持つヴィッセル神戸FWダビド・ビジャからも「日本代表チーム全体が良かったけど、彼は特に突出していた」という賛辞も贈られた。

「今回のコロンビア戦とボリビア戦の2連戦では、中島翔哉と堂安律、そして南野拓実が形成する“新トリオ”に取って代わることのできる実力者を見つけたいとする森保監督の意図が伝わってきましたが、最終的に香川も宇佐美も乾も決定的なアピールをできないまま終えてしまいました。また、ベテラン組や旧日本代表の選手が前線を構成していた時間帯よりも、中島や堂安が投入されて以降の方が明らかに良質な攻撃が展開されたことから、ネット上でも香川や乾の衰えを指摘する声が出ています。20代前半の勢いに乗る“新トリオ”に比べ、香川や乾には若手にはない経験値があることは事実ですが、今後はより決定的なアピールを意識する必要があるでしょう。具体的には、今回の中島が15分で達成したゴールやアシストのような目に見える結果ですね」(スポーツライター)

“レジェンド”ビジャが指摘する通り、今回の2連戦も中島翔哉が主人公となった日本代表。チームの底上げを図るためにも、早急にこの優秀なドリブラーを脅かす存在が台頭して欲しいところだ。

(木村慎吾)

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