新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、安倍晋三首相の肝いりで各家庭に2枚、配布されることになった布マスク。だが、妊婦向けに配られた中で不良品が続出した。
この問題に関して厚生労働省は5月14日、参院厚労委で自治体から返品された布マスクの検品費用として約8億円かかると明らかにしたと同日の共同通信が伝えた。
このニュースに反応したのが「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹氏。15日には自身のブログを更新して「いい加減にして!マスク検品に8億円?!」と題して、「政府は何やってるのかしらー」「このニュース絶対に海外に流さないで下さいね!」「もう恥ずかしくて恥ずかしくてーー」と、怒りをにじませた。
厚労省によると、妊婦向けの布マスクについては、4月30日時点で自治体に配布していた約47万枚のうち約4万7000枚について、異物混入や汚れなどがあったとして返品されていた。現在、国が委託した専門業者が約550人体制で検品しており、不良品が確認されれば取り除くという。
この報にネット民からは「製造業ですが、不良品が発生すれば全品検品を製造業者の責任で行います。今回は納入業者に検品費用を当然請求すべき」「そもそも不良品が全体の1割って、商品としてありえない」「不良品のための検品費用8億+回収にかかった費用等の諸経費も製造し納品した業者に負担させるべき」「これ以上無駄金を使わずに給付金に当てて下さい。早急に」などの意見が殺到している。
「マスクについては品質云々以前に、配布予算は466億円とされていましたが、依頼したメーカー3社への合計が約90億円であったことから、残りの約370億円の行方が注目されていました。また、現在すでに値崩れしたマスクが出回っています。それなのに何億円もかけて配布するのはお金の無駄と言わざるを得ません」(社会部記者)
コロナ対策については、スピード感が感じられない安倍内閣。昨今ではアベノマスクから転じて、ムダナマスクとも呼ばれるマスクの配布は中止して、一日も早く給付金のスムーズな支給に務めるべきだろう。