「同じ日本人と思いたくない」「えぐい」「日本もオワってる」「悲しくて涙が出てきた…」「地獄すぎて正視に耐えない」と、悲鳴に近い訴えがSNS上にこだましたとか。
そんな地獄絵図の舞台は、東京高裁・検事長黒川弘務氏の定年延長問題。コロナの渦中のドサクサに押し通されてしまった感のある検察庁法改正案に、きゃりーぱみゅぱみゅや小泉今日子、浅野忠信といった多くの有名人が一斉に反対の姿勢を示したことが話題に。そして10日、女優の水原希子もツイッターで今回の定年延長に抗議と辞職を求める署名活動を引用して支持の姿勢を示したが…。これが本当にとんでもないことに。
「きゃりーさんも今回の抗議で、保守派の政治評論家から『歌手やってるから知らないと思うけど』と見下された発言をされました。きゃりーさんはそれとは関係なく、リプ欄がファン同士の仲間割れのようになったことを苦慮してツイートを削除したようですが、きゃりーさんでもそのくらいの騒動に。そうなると日頃から物議を呼びやすかった水原さんにも炎上の可能性がありました。でも、実際は炎上どころではなかったようなんです」(女性誌ライター)
水原はもともと嫌韓派が執拗に敵視している存在。そのためか、ツイートのリプ欄にはあからさまな侮辱コメントや差別コメントが次々と書き込まれてしまったとか。
「反響はかなりあったようで、水原さんに対して『カッコいい』『支持します』『へんな国にならないために意見をしてくれてる』という支持の声もたくさんありました。でも、それをかき消してしまうほどの『外国人が口を出すのは違法では?』『日本のことは日本人が決めます』『どことどこのハーフでしたっけ』など、水原さんを完全に差別したかのようなコメントが溢れてしまいました。これぐらいはまだ優しいほうで、実は言葉や記事にはできないほど酷い侮辱や差別コメントの嵐なんです。それもあって、水原さんのファンではない人からも『読んで吐き気がした』『地獄を見てるとしか思えない』『同じ人間が書いていると思うと悲しくて涙が出ました』『日本人で生まれたことが最低最悪のことかもしれないと思うほどの酷さ』『閲覧注意だと思う』と、いたたまれない感じのコメントが多数聞かれましたね。どうやら、定年延長問題に抗議した有名人の中でもひと際残酷な口撃をされているのが水原さんのようです」(前出・女性誌ライター)
確かに、リプ欄は投稿している人たちが安倍支持層なのかただの差別論者なのかわからないほどの地獄絵図。ネット記事のコメント欄にも水原に対する長々とした人種差別ともとれるコメントや抗議文だらけで、フェアな一般コメントでも「本人のメンタルが心配」というレベルになっている。
そういえば、今では何をやっても言っても支持される吉村大阪府知事が属する政党「維新の会」は、検察庁法改正案におもいっきり賛成していたはず。コロナがもう少し落ち着いたら、吉村知事の意見もぜひ聞いてみたいと考えるのは筋違い?
(飯野さつき)