自腹2000万円では「串カツ田中」を救済できない!? 宮迫の“男気”に大逆風

 ユーチューバーとして活躍中の宮迫博之が5月8日、自身のチャンネル「宮迫ですッ!」を更新。「【飲食店の危機】宮迫博之、2000万円自腹で串カツ田中(後輩)を救う!?」と題された動画が、話題をさらった。

 マスク着用で宮迫が訪れたのは人気チェーン「串カツ田中」の実店舗。「串カツ田中さんの社長と知り合いでして」と、コロナ禍における飲食業界の実情を探るという主旨を説明してから、テーブルにつき同店を運営する会社の貫啓二社長ときちんとソーシャル・ディスタンスをとったうえで対談がスタート。

 営業縮小を余儀なくされ、テイクアウトメニューの充実や野菜の詰め合わせセットの販売がユーザーに好評の同チェーンだが、貫啓二社長は「打つ手がないんで…」「外食全部が苦しいんで…」と苦しい台所事情を吐露していたが…。

 いきなり宮迫にこんな“ムチャぶり”をしかけたのだった。

「一番、大目玉がネーミングライツ。『串カツ宮迫』とか、2000万するんですけど、どうですか?」

 たじろぐ宮迫に、さらに畳みかける貫啓二社長。

「お願いできませんかね? 270店舗くらいの店名が全部変わるんですよ」

 その後、頭を抱えたり、うずくまったりと苦悩する宮迫。スタッフもネーミングライツの購入をすすめた挙句、「買いま…」「買いま…」と繰り返してから、「買います!」と高らかに宣言したのだった。

「動画の終盤で、宮迫は保険を解約することで資金を調達すると語っていましたが、彼は12年に胃がんを患って手術で生還を果たした“がんサバイバー”でもあります。当然、高額ながん保険に入っていたはずですし、もしそれを解約するとなると、今後の体調面において“不安要素”が増えることとなりますね」(芸能記者)

 そんな覚悟ある決断を見せた宮迫に《男気見せたな、宮迫さん!絶対に行くわ!》《嫁迫(※宮迫夫人)にめっちゃ怒られるんじゃ…でもそういう宮迫さんが好きです》といった絶賛コメントがあがったのだが……。「串カツ田中」愛好家の40代の女性は戸惑いを隠せない。

「『田中さん』はしょっちゅう利用していました。全席禁煙だし、子供は店員さんとのジャンケンでドリンクが無料になったり、アイスクリームのサービスがあったりと、とにかく家族連れにやさしい印象が強いですね。現在はなかなか外食できない状況ですが、店名が変わると『宮迫さんに行こうか』ってなかなか言いづらいかもしれませんね」

 1カ月間の期間限定とはいえ、この英断は「win−win」と言っていいものだろうか。

「従来の田中ファンからも戸惑いの声があがっています。実際、お店のホームページには《大阪市西成より田中勇吉の味をお届けします》とありますし、長年その味に親しんだ愛好家からは、《看板から『田中』の文字をはずしてほしくない》という声も聞かれます。また、気になるのは『串カツ宮迫』に変更するのにかかる諸経費。もしも看板をつけかえるとなると、工賃や運搬費用を考慮しても最低でも1店舗5万円はかかるのでは……。200店舗以上となると、看板だけで1000万円。シールを貼る程度なら、もっと経費をおさえられますが、危惧するのは『串カツ田中ブランド』のイメージ。いまだ“闇営業問題”の印象が強い宮迫さんの名を飲食店の看板に掲げることが救済につながるかどうかは疑問です」(飲食業界誌記者)

 とはいえ「男気」を見せて2000万円の自腹を切った宮迫。今回のネーミングライツ取得が「win−win」の結果をもたらすことを願ってやまない。

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