止まらない院内感染!関口宏が医療従事者を落胆させた“無神経発言”とは?

 タレントの関口宏が4月26日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)に出演し、医療従事者の間で新型コロナウイルスに感染するケースが増加していることについて、ある疑問を口にした。

 関口は、26人もの医療関係者による院内感染が発生してしまった都立墨東病院や、同じく大勢の医療従事者に加えて患者にも院内感染が広まった福岡記念病院のケースについて、「医療従事者の方たちの今の苦労は本当に大変なものだろうと思うけど、でも、どっかで、どうして専門家なのにうつってしまうんだろうっていう疑問は拭えないよね」とコメント。

 また、留まる気配のない院内感染の現状が医療崩壊に繋がる可能性もあることから、「医療従事者が戦線離脱されると本当にもっと我々が困らなきゃならない」とも指摘している。

「関口がどういった意図を持ってそのような疑問を呈したのかは理解しかねますが、医療現場ではコロナ禍によってただでさえ逼迫した状態が続いており、それに加えて、マスクや防護服なども数が足りていない惨状が報じられています。また、次々にやってくる患者の対応に追われ、院内のあらゆる箇所を完璧に消毒することすらままならない状態です。つまりは医療従事者による使命感や半ば自己犠牲のおかげで病院自体が機能していられる状況とも解釈でき、関口の“なぜ専門家なのにうつるの?“という投げかけは配慮に欠けたものだと言わざるを得ないでしょう。ネットでもこのコメントには『本気でわからないって思ってるんですか?』『医療従事者であればウイルスに感染しにくいという理屈は理解不能。それなら消防士は火傷しにくいのか?』『感染したくてしてるわけじゃない。でも接触しなきゃ治療できない患者も沢山いるし、そもそも感染者とは分からずにケアしなきゃいけないケースもある』との反発が寄せられました。やはり多くのウイルスや身体の衰弱している患者、さらには潜在的なコロナの感染者も集まる可能性が高い為、院内での蔓延は不可抗力だとする声が多いです」(テレビ誌ライター)

 76歳と高齢であることから、医療崩壊の可能性を心配する関口の想いも分かるが、感染のリスクを顧みずに日々医療の現場に立ち続ける従事者からすれば、「専門家なのになぜうつってしまうのか」との発言は聞き捨てならないものだったかもしれない。

(木村慎吾)

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