芸能界からは、赤江珠緒アナや住吉美紀アナ、森三中の黒沢かずこ、たんぽぽの白鳥久美子と、次々とコロナ感染者が出ている。しかし、同じ映像表現の世界でも艶系業界からはいまだ感染者の報告があがってきていない。なぜ艶系女優はコロナに感染しないのか、その謎に迫ってみたい。
その現場は、女優、男優、スタッフが密室にこもって、男女の“濃厚接触”を撮影する3密状態。もしその中に無症状の保菌者が含まれていたら、当然感染は避けられない。業界はコロナ騒動に対して、どのような動きを見せたのか、業界に詳しいライターに話を聞いた。
「リスクの高さは、業界の誰もが認識していました。動きも他の業界に比べて早かったですね。大手メーカーは早くから撮影現場にストップをかけました。しかし、制作をしないと企業の存続に関わるような小規模のメーカーは、生き残りをかけて撮影を続けているという話です」
撮影の形態などで変化した部分はあるのだろうか。
「いわゆる『ぶっかけ系』はなくなりましたね。出演者数が多いので。1対1のカラミがほとんどです。もちろん、検温や除菌を徹底しています。2月の時点でスタッフのマスク着用を義務づけていたメーカーもありました。余談ですが、アメリカでは制作会社が女優の自宅に中継カメラを届けて撮影してもらい、その動画ファイルデータを受け取って編集するという制作スタイルも模索されていると聞いています。今後、日本にも導入されるかもしれません」(前出・ライター)
また、艶系女優業界にコロナ感染者が出ないのは、彼女たちのプライベートの過ごし方にも理由があるのではないかという。
「派手な印象がある艶系女優ですが、実はインドア派が多いんです。アニメを観たりしている子が多いですね。もともと、仕事以外は巣ごもり状態だったり……。副業としてライブチャットをやっている子も結構います。こちらも、基本的に一人ですから、感染のリスクはほぼゼロといっていいでしょう。逆に言えば、一人でもじっと家で過ごせるようなメンタルの強さとこうした“免疫習慣”が、コロナを遠ざけているのかもしれませんね」(前出・ライター)
なるほど、やはりプライベートでも仕事のつきあいを尊重する芸能人とは生活習慣がまったく異なるのかもしれない。とはいえ、艶系女優の世界で国内初となる感染者が報じられる日は来るのだろうか。プロダクションのマネージャーは言う。
「現在のところ、感染者が出たという話は聞いていませんが、業界特有の不文律という点はあるでしょうね。世間では感染者に対する差別とかもあるみたいですし……。もし今後感染したとしても、その後の仕事への影響を考えると、あえて事務所側から公表するというのは慎重にならざるを得ない状況ですよね」
コロナ禍が去ったら再び艶っぽい笑顔でファンの目を楽しませてほしい。