50代のキャリアアップ術(1)職業訓練校を活用して高級ホテルの即戦力に

 転職と聞くと、20代や30代というイメージが強いが、現代では40代、さらには50代になって新しい職探しをしなくてはならない状況も少なくない。また、「終身雇用神話」が崩壊しつつある現代、いまの仕事にしがみつかずに、残りの人生で、ある程度の収入を維持しながら新しい仕事に挑戦してみたい…そう思う人も増えているのではないだろうか。

 転職やキャリアアップで大きな武器となるのが技術と資格だ。

 ここでは40代、50代からでも職業訓練校で学べる職種を紹介しよう。キャリアコーディネーターがすすめるのは、ホテルマンだ。その理由を聞くと…。

「一般的に若い人向けの職種というイメージが強く、意外に思われるかもしれませんが、ホテルマンに限ってはそうではない。例えば、『東京都立中央・城北職業能力開発センター高齢者校』が『求職者向け訓練』として『ホテル・レストランサービス科』の講習を行っていますが、その対象は『おおむね50歳以上』と記載されています。修学期間は6ヶ月。ちなみに授業料は無料。学ぶ内容は、接客の知識や技法、テーブルセッティング、飲食サービスのマナー、フロント接客、客室整備…と実践的。体力的にはキツい面もあるかもしれませんが、格式ある高級ホテルやレストラン業務において、年齢が高く、社会経験が豊富な人材が求められているので、“即戦力”として採用される可能性は高いかもしれません」

 その他、職業能力開発センターの高齢者向け科目には、インテリアリフォームなどの建築関係、電気設備管理などの電気関係の他、いわゆる造園業である庭園施行管理などもある。

 年齢制限のない資格には保育士資格もある。ハローワークが求職者向けに行っている職業訓練校ならば、2年間の訓練の間、テキスト代や実習代などの実費以外は基本無料で保育士資格を取得できる。働きながら自分のペースで取得したい場合は、通信講座で学んで、保育士試験を受けるという道もある。以前は、保育士資格を取得しても現場での実務未経験が就職のネックになった場合も多かったが、現在では未経験者も含めた求人が増えている。
 
 前述した「東京都立中央・城北職業能力開発センター高齢者校」は在職者向けにはいくつかの講座を公開している。キャリアアップを図って、第2の人生を新たな仕事とともに始めてみるのも悪くないのではないだろうか。

(オフィスキング)

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