50代のキャリアアップ術(2)Uターン、Iターンで夢のマイホーム

 今年4月、コロナ禍によって緊急事態宣言が発令されたのは記憶に新しい。「外出自粛要請」によって「テレワーク」が世間に浸透し、さらに感染拡大が懸念された大都市から離れて暮らす「コロナ疎開」なる言葉も生まれた。

 それを契機として、今後も都会を離れ、田舎で新生活をはじめたいと考える人は増えたのではないだろうか。生まれ育った地方で仕事を探し直すいわゆるUターン就職、初めて住む地方で仕事をみつけるIターン就職。そこで必要とされるのはどのようなテクニックだろうか。

 キャリアコーディネーターがUターン、Iターン共通のメリットを解説する。

「通勤ラッシュもなく、電車に毎日2時間以上も揺られるような暮らしから解放されることで、時間的にも精神的にもゆとりが生まれます。また、子供を自然に触れさせることができるなど、家族そろって都会生活のストレスから解放されること請け合い。金銭面においても、家賃はもちろん、食料品も圧倒的に安く、10年20年単位で見るとかなり生活の基本コストを抑えられます。また、多少のリフォームは必要かもしれませんが、空き家が100万円台、200万円台で売り出されていることもあり、都会では手に入らなかったマイホームも夢ではありません」

 では、どのような手順を踏めば、Uターン・Iターン就職が可能となるのだろうか。

 まず誰もが考えるのが、都会で就いていたのと同じ職種で地方の雇用を探すパターンだろう。都会で手にした技術を地方で活かしてほしい。そう望む自治体も多く、うまく折り合いがつけば、まさに理想的な形と言えるだろう。

 だがそのように都合の良い雇用があるとは限らない。その場合に多いに活用できるのが地方の職業訓練校である。都会では応募倍率が高くて受講が難しいコースも、地方であればすんなりと入れる場合も多い。地域活性化のために都会からの移住者を優先的に受講させてくれる特別コースもある。

 Iターン就職で地方選びをする際も、活性化に力を入れているエリアを選ぶのがコツ。そういった地方では、Iターン向けの就職口が多く用意されており、就職後の仕事上のフォローアップや子育て支援制度も手厚く整っている場合が多い。

 しっかりとポイントを押さえて、レッツ夢の新天地生活!!

(オフィスキング)

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