スタッフの95%を解雇「シルク・ドゥ・ソレイユ」破産申請浮上の衝撃!

 1992年の初公演以降、日本では13作品を上演し、1400万人以上を動員した人気サーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」が破産申請を検討しているとロイター通信が報じ、ネット上では驚きの声が上がっている。

「カナダのモントリオールに本拠地を置き、ラスベガスを中心に世界中で公演をおこなうシルク・ドゥ・ソレイユですが、3月15日に米疾病対策センターから新型コロナウイルス感染拡大防止策として、50人以上のイベントを今後8週間にわたり中止するよう勧告を受け、ラスベガスの公演のみならず世界各地で予定した公演もすべて中止していたんです」(エンタメ誌ライター)

 その後、シルク・ドゥ・ソレイユは19日に全従業員の95%に当たる4679人を一時解雇することを発表。公演ができないことで財務状況が悪化し、ついには破産申請を検討しているとの報道が出たのだった。ただ、シルク・ドゥ・ソレイユ側はこの報道に対して、「まだ決断していない」「公演を再開し次第、利益を出せる」とコメントしている。

 これにネット上では、《シルク・ドゥ・ソレイユほどの集団でも新型コロナの影響には耐えきれないのか》《素晴らしい芸術が、こんな形で縮小していくのは本当に残念》《チケットの払い戻しに人件費、設備費等々、損失は考えられないくらい莫大だろう》《日本公演を子供と観に行くのをいつも楽しみにしてたのに…。なんとか復活してくれないかな》などの意見が寄せられていた。

「公演会場は、多くの観客が集まる密閉、密集場所でもありますし、特にシルク・ドゥ・ソレイユは、世界各国からパフォーマーが集まり、また世界各地で公演をすることから、新型コロナウイルスの影響をモロに受けた格好になってしまいました。今後、アメリカで8週間の公演中止勧告が開けたとしても、団員を再集結させてすぐにパフォーマンスをおこなうのも簡単ではないでしょう。破産申請をしてから再建の道を模索するのもひとつの手だとは思います」(経済ジャーナリスト)

 また日本でパフォーマンスを観られる日が来るのだろうか。

(小林洋三)

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