自動車シートの名門「レカロ」破産申請で“腰痛ドライバー”が悲鳴「修理はどうなる」

 ドイツの自動車用シートメーカー「レカロ」が破産申請を行ったと現地複数メディアが伝え、自動車好きの間で驚きや困惑の声が上がっている。

 ドイツのヴュルテンベルク州エスリンゲン地方裁判所は申請を受け、現地時間7月29日、レカロ・オートモーティブ社に対し暫定的な自主管理を命じた。今後は従業員代表者と経営側で協議が行われるという。

 自動車好きならばレカロのシートを知らない人はいないだろう。1990年から2000年代にかけて大流行した、三菱・ランエボやホンダ・シビックタイプR、スバル・インプレッサなどのスポーツカーに採用され、その安定の座り心地は「さすがレカロ」とスポーツシートの代名詞になった。現在でもダイハツ・コペンやスバル・WRX S4などがレカロのシートを採用しているが、破綻したとなると車の生産に影響は出ないのだろうか。

 自動車ライターが語る。

「レカロは高品質な自動車用シートで知られており、スポーツカーや高性能車に採用されていることで有名です。特に座ると腰が痛くなってしまうドライバーからは、絶大なる支持を集めています。気になる今後ですが、日本国内ではレカロ株式会社が開発や生産、輸入を行っているため、直接的な影響は小さいでしょう。製品の修理などに関しても継続して行われるはずです」

 ドイツ本国では、腰痛と診断されれば医療用器具として保険適用されるというレカロのシート。末永く供給が続くことを願ってやまないドライバーは少なくないだろう。

(ケン高田)

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