東野幸治YouTubeチャンネルで起きた吉本興業との“ゴタゴタ”の内幕

 お笑いタレントの東野幸治が3月5日、自身のYouTubeチャンネル「東野幸治の幻ラジオ」を更新し、所属する吉本興業とYouTube運営を担当する東野の娘がもめていると告白し、話題となっている。

 東野は2週間ほど前から吉本のアシストを受けない形でYouTubeチャンネルの開設に踏み切り、動画のアップロードや細かな運営に関しては娘に委託しているが、その方針をめぐっては会社と娘の間で早くもバトルが勃発しているという。

 5日、「娘Dと吉本がもめております」と題したオリジナルのラジオ音源をアップした東野は、YouTube広告収入の取り分が「私8、吉本2なんです」と説明。しかし、娘は再生回数に応じてGoogleから支払われる広告収入で利益を上げることを検討しておらず、「(チャンネルに)スポンサーを付けたり、グッズ販売をしてお金を儲けようって娘は考えている」とし、動画に広告が付かないよう“収益化オフ“設定にしていると明かした。

 だが、ある日、娘が東野の動画を確認したところ、勝手に広告が貼られ、収益化オフの設定がなぜか変更されているのを発見。これはYouTubeアカウントのパスワードを共有している吉本の担当マネージャーによる仕業だったようで、怒り心頭の娘から「吉本さんは信用できないので、私は勝手にパスワード変えました。もう吉本に新しいパスワードを言わないでください」とのメッセージが届き、運営方針のズレが原因で現在は娘がアカウントを独占するに至ったようだ。

 YouTube上で運営者がマネタイズを図る方法は主に2つ。HIKAKINやカジサックなど、ほとんどのユーチューバーが提携しているGoogleアドセンスによる広告収入を得る方法がメインだが、他にも動画内でグッズの販売を展開し、他サイトへ誘導するなどして利益発生のポイントを異なるプラットフォームに移している運営者も存在する。アドセンス表示をオフにしていることから、おそらく東野の娘が画策する手段も後者なのだろう。

「東野の娘が“広告収入“をゼロにし、物販から収益を狙う理由はひとつしかありません。吉本に“広告収入“の20%を支払いたくないというのが最も濃厚な可能性です。吉本はカジサックやオリエンタルラジオの中田敦彦らと同様に、所属芸人がYouTubeチャンネルを開設した場合、その動画から発生した“広告収入“の一部を受け取ることになっていますが、広告を貼っていない東野のチャンネルから今後発生し得る収益は、広告収入ではなく物販による利益となります。こうなってしまうと、吉本は東野のチャンネルから一切の広告収入を受け取ることができず、慌てた担当マネージャーがパスワードから管理画面にログインし、“収益化オフ“の設定を無断で変更した可能性が高いといえます」(テレビ誌ライター)

 動画内で「個人的には、人と人がもめるのは大好物でございます」と余裕を見せつけた東野だが、お金が絡む案件なだけに、今後も会社と娘の激しいせめぎ合いには多くの注目が集まることになりそうだ。

(木村慎吾)

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