大ブーム「1日1分健康法」ぜんぶ試してみた(1)腹引っ込めでウエスト3.5cm減

 ストレッチ指南書「1分間だけ伸ばせばいい」は14万部を突破するベストセラーとなった。見渡せば書店の健康コーナーには、ありとあらゆる「1分健康法」があふれていた。たった1分ならアサ芸ものぐさ記者でも挑戦できるはず。この1年の間に発売された話題の書籍を大人買いして実践してみると‥‥。

 長時間パソコンで原稿を書いていると眼球の奥がズキズキと痛んだり、スマホからふと目を離すと視界全体がボヤけたり‥‥。こんな症状に悩まされていた記者がまず手に取ったのは、「1日1分寝る前に見るだけでぐんぐん目が良くなる『奇跡の瞬間』30」(洋泉社刊)。視力回復トレーニングの第一人者と言われる中川和宏氏が考案した「中川メソッド」により、「奇跡の瞬間」を捉えた写真を見るだけで視力が回復するというフレコミだ。

〈近くから遠くを見ましょう/手前から奥に向けて視線を動かしましょう〉

 こんなお題とともに、ページの見開きいっぱいに印刷されたのは広大な花畑。はるか地平線の先に夕日が沈むのが見える。顔を動かさずに目のピント調整機能に意識を集中させることが重要のようだ。

 また、別のページにはアヒルの群れの写真が掲載され、その上に「あ」「ひ」「る」‥‥とランダムに文字が乗っている。これらをつなげて「あひるのぎょうれつ」と読めるように目だけで文字を追うというトレーニングもあった。確かに、目の力だけで字を追っていくことで、ふだんは使わない眼筋が鍛えられているのを実感。若干ではあるが、目のかすみも改善された。

 続いて肩コリ解消のために選んだのが「1分間だけ伸ばせばいい」(アスコム刊)。著者は15年のラグビーW杯で日本代表を支えたトレーナーの佐藤義人氏で、帯には「14万部突破のベストセラー!」とある。これは期待が持てそうだ。

 この本の重要ポイントは、背骨に沿って縦に走る多裂筋。この多裂筋がしっかりと動けるようになることで、筋肉のコリや疲労の解消はもちろん、免疫力のアップにもつながるという。その基本となるプログラムが、表紙にも示された「壁ピタ伸ばし」のストレッチ。足を肩幅に開いて上に伸ばした手のひらを壁につける。そこから背中を縮めるイメージでグッと腰を落とすのだが‥‥。これがなかなかお手本のようにいかない。胸がどうしても壁から離れてしまうのだ。家族や同僚にサポートを頼んで胸を押さえてもらうといいかもしれない。

 なんとかコツをつかむと、ふだんは使っていない背中の筋がほぐれていくのを実感。バギバキと硬かった肩の関節に潤滑油が差し込まれたようだった。同書には腰痛改善のための「お尻伸ばし」、ひざ痛解消のための「脚裏三角伸ばし」など、痛みに応じたストレッチが紹介されているので試してみては?

「1日1分で腹が凹む」(ダイヤモンド社刊)と聞いて「ウソだろ!」と疑う御仁は今すぐ起立。壁を背にして立ち、呼吸を止めずに10秒おなかを引っ込める。次の10秒でもっと引っ込める。最後の10秒で限界まで引っ込める。このドローインと呼ばれる引っ込め動作を1日2セット。さらに電車の中、歯磨きやデスクワークの途中に実践すること1週間、ウエストサイズは3.5センチ減となった。

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