栃木県内にある7つの宿泊施設で、正月三が日に高級客室に入っていた予約が次々と無断キャンセルされていたことが明らかとなった。被害総額は250万円を超えると見られており、ネット上では宿泊施設の予約のとり方について疑問の声も多く上がっている。
「無断キャンセルされたのは、那須塩原市の塩原温泉郷や日光市の鬼怒川、那須町の那須高原など栃木県内にある7施設で、いずれも露天風呂付きや内風呂付きの高級な客室で、1月2日から3日の、書入れ時に予約されていました。7施設に入った予約はすべて同じ名前が使用されており、予約時に確認した住所や電話番号に問い合わせても連絡がつかないそうで、イタズラや嫌がらせの可能性もあるとして、被害に遭った施設は民事訴訟を検討しているといいます」(社会部記者)
これにネット上では、《こういうことするやつは最低だけど、なんで施設側は事前に一時金を預かるとかしないんだろう》《海外でホテル予約するときは、だいたいクレジットカードの番号を控えられるよね。日本のホテルや旅館はリスク管理が甘い》《宿泊の数日前に確認の電話入れるよね?それで繋がらないのに、当日まで部屋をキープしてたってこと?》など宿泊施設側に予約管理の厳格化を勧める声もある。
「昨年は飲食業界で年間約2000億円にのぼる無断キャンセル被害があることが大きな話題となりましたが、宿泊業界でも同様の被害が広がっています。特に老舗と呼ばれる旅館やホテルでは、現在でも事前払いや一時金の受け取りをおこなっておらず、電話での口約束のみで予約を受け付けるところも多く、被害に見舞われるケースが増えているのです。今年は東京五輪が開催されることで多くの外国人観光客が日本に訪れることになるため、宿側と客の信頼は度外視してもっと厳しい予約管理をしなければ、さらに多くの被害を招く危険もあります」(経済評論家)
施設側の工夫も必要ということだろう。
(小林洋三)