テレビ東京とは思えない高視聴率を叩き出し、看板番組となった「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」が、12月25日放送の「太川蛭子の旅バラ」(テレビ東京系)でついに最終回を迎える。
2人は17年1月の第25弾で一度番組を卒業し、田中要次と羽田圭介にコンビの座を譲っていたが、「旅バラ」の中で復活してバス旅を続けていた。今度こそ本当に最後の旅となる。
そこで気になるのは最後の旅が“成功”できるかどうか。前回の卒業旅となった第25弾「福島・会津若松〜秋田・由利本荘」では、最終目的地のある秋田県に入ることすらできず、手前の山形県でリタイアする大惨敗に終わっている。
「この結果は『最後に失敗で終わるなんてバス旅らしい。さすがガチンコだ』と逆に評価されました。ですが、番組としてはゴールして有終の美を飾ってほしいはず。なので今回は簡単なルートを設定したと思います」(テレビ誌ライター)
今回は福島県の郡山からスタートして、山形県の銀山温泉を目指す旅。
郡山はバス旅にとって因縁の地であり、第16弾では郡山から目的地・会津若松へのバスがなく、ここで旅を断念している。第25弾ではその逆、会津若松から郡山の間の移動に手こずったことが原因で失敗に終わっている。番組のHPでも「過去2度失敗している因縁の東北縦走ルート」と、決して簡単ではないとアピールしているぐらいだ。それでも簡単な旅なのだろうか。先のテレビ誌ライターはこう説明する。
「今回の旅は、第25弾の最初と最後をカットしたようなルートなんです。第25弾は会津若松を出発し、秋田の由利本荘を目指しました。今回は難関の会津若松−郡山間がありませんから、かなり楽ですね。しかも、郡山から北のルートはすでに確立されているんですよ」
テレビ誌ライターによると、郡山から北のルートは、すでに第5弾と第25弾で経験しているという。どちらもひとまず仙台を目指し、仙台になんとか到達している。
「仙台からは第25弾でも使った『特急48ライナー』に乗ればいいでしょう。この特急48ライナーは仙台と山形県新庄市を結ぶバスで、特急と名付けられていますが高速道路を走らないのでバス旅でも利用することができます。第25弾では終点の新庄駅前まで乗りましたが、銀山温泉に行くのなら、手前の尾花沢待合所で降りればいい。温泉地には湯治客のためにほぼ例外なくバスが走っていますから、尾花沢待合所から銀山温泉行きのバスもきっとあるでしょう。太川さんはきっと、番組の最初で目的地を知った瞬間、尾花沢待合所までのルートが頭の中で組み上がるはずです」(前出・テレビ誌ライター)
よほどのミスをしない限り、成功はほぼ間違いなさそうだ。テレビ東京は太川陽介と蛭子能収の華々しいフィナーレのために、忖度したのだろうか。