加藤シゲアキの金田一「悪魔の手毬唄」の見どころは“あのシーン”の再現

 昨年12月24日に放送された「犬神家の一族」は、金田一耕助をNEWS加藤シゲアキが演じ、多くの金田一ファンを失望させた。名探偵とは思えない風格や演技にブーイングが上がったのだ。あれから1年、今年も12月21日にスペシャルドラマ「悪魔の手毬唄〜金田一耕助、ふたたび〜」(フジテレビ系)が加藤シゲアキ主演で放送される。

 カトシゲの続投については疑問の声もあるが、岡山県警の磯川警部を古谷一行が演じることが発表され、わずかながらもファンの期待は高まっている。

「古谷一行といえば、77年からスタートしたドラマシリーズで金田一耕助を演じています。金田一といえば、石坂浩二か古谷を思い浮かべる人も多いことでしょう。その古谷が金田一耕助の相棒とも言える磯川警部を演じるわけですから、ファンには感慨深いものがあります」(週刊誌記者)

 さらにもうひとつ、「悪魔の手毬唄」にファンが期待するものがある。今も名場面として語られることが多いラストシーンだ。

 77年に公開された映画では、事件を解決した金田一(石坂浩二)が列車に乗って岡山を離れるシーンが描かれている。金田一は見送りに来た磯川警部(若山富三郎)に対して、ある女性を愛していたんですねと問いかける。磯川警部の答えは汽車の音にかき消されてしまうが、彼の横には「そうじゃ(総社)」の駅名標が。これが磯川警部の答えであると言われている。

「原作だと2人は京都駅で別れています。金田一が磯川警部の気持ちを問うセリフはありますが、当然のことながら『そうじゃ』の描写はありません。映画だけの名場面です。これが今回のドラマで再現されるのかどうか、ファンは気になっているというわけです」(前出・週刊誌記者)

 映画のラストシーンが撮影されたのは、静岡県を走る大井川鐵道の家山駅。

「家山駅は今も当時の雰囲気を残しています。また、毎日、観光客向けの蒸気機関車が走っている。77年の映画のラストシーンとほぼ同じシーンを撮ろうと思えば撮れるんです。ぜひ再現してほしいですね」(鉄道ライター)

 新しい悪魔の手毬唄はファンの期待に応えたものになるだろうか。

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