低迷の「ニッポンノワール」に“秘密兵器”菅田将暉の投入は無駄になる!?

 賀来賢人主演のドラマ「ニッポンノワール」が、危険水域に入りつつある。12月1日放送の第8話では、賀来の演じる遊佐清春刑事も人体実験の被験者だったことが明かされ、強い怒りがトリガーとなって超人的な力を発揮する場面が描かれた。そんなSFチックな場面には賛否両論が寄せられ、視聴率も7.1%に低迷。前回からは1.1ポイント上げたものの、平均視聴率はいまだ6%台に留まっている状況だ。

「その第8話では、1月期のドラマ『3年A組』のレギュラーだった郡司刑事こと椎名桔平がゲスト出演。しかし視聴者からは《「3年A組」の出演者は毎回チョイ役でしかない》と落胆の声があがるばかりで、視聴率回復の特効薬にはなっていないのが現状です。番組側が『3年A組』とのコラボをアピールしても、これでは逆効果。どうせなら最初から、もっとあからさまにコラボしておいたほうがよかったのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)

 ただ「3年A組」の主要キャストにはまだ「ニッポンノワール」に出演していない人物が残っている。それも刑事役の大友康平や教師役の田辺誠一を上回る大物が控えているというのだが…。

「視聴者からは、『3年A組』で主役の高校教師・柊一颯を演じた菅田将暉の登場を待ちわびる声が続出しています。一部には《柊はがんで亡くなったはず》との声もありますが、それは時系列を見失っているだけ。柊は『3年A組』の舞台となった高校籠城事件から、1年間の闘病を経て亡くなっています。それに対して『ニッポンノワール』は『3年A組』の半年後という設定なので、作中ではまだ柊は生きていることになるのです」(前出・テレビ誌ライター)

 その時系列に気づいている視聴者からは〈正体不明のガスマスク男こそ、柊ではないか!?〉との声もあがっている。たしかにガスマスク男が見せる俊敏な身のこなしは、学生時代にスーツアクターとして活躍した柊を想起させるもの。また異常なまでの怪力は、死を目前にした柊に人体実験を施した結果なのかもしれない。だが仮にそうだとしても、視聴者は落胆せざるを得ないというのだ。

「もしガスマスク男=柊なのであれば、なぜもっと早い段階から正体を明かさなかったのかと、視聴者からの批判が続出するのは確実です。菅田は1~3月放送の『3年A組』以来、ゲスト出演のチョイ役を除けばドラマ出演がなく、ファンとしては菅田の登場を渇望しているところ。『ニッポンノワール』で華麗なアクションを見せれば、話題沸騰となっていたはずです。それゆえ、ガスマスク男が菅田でなかったら視聴者は『なんだよ~』と落胆するでしょうし、菅田であった場合でも『なんでここまで隠してたんだよ…』と、これまた落胆が募ることになりそうです」(前出・テレビ誌ライター)

 出演しようがしまいが視聴者をやきもきさせる菅田。ともあれ菅田ファンは12月8日放送の第9話も、あまり期待しないで観ることになりそうだ。

(北野大知)

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