古巣・日ハム帰還の小笠原コーチに「あんな人だったっけ?」の声

 北海道日本ハムファイターズの小笠原道大・新ヘッド兼打撃コーチに好奇の目が向けられている。「あんなだっだっけ?」と…。

「秋季キャンプからすでに小笠原コーチの指導が始まっています。いつもバットを持っていて、コーチから選手に話しかける場面もよく見掛けられます」(スポーツ紙記者)

「ノックバットを片手に」というのは、どの球団のコーチでもやっていること。だが小笠原コーチが持っているのは、ノックバットではない。形は普通のバットだが、重さは通常の倍ほどある1800グラム(本人談)。若手選手のもとに近づき、「振ってみろ」と勧める。選手たちは10回ほど振って、自分のバットに変えたときの軽さに驚くというわけだ。

「小笠原コーチは、それを見てニンマリですよ」(同前)

 しかし、日ハムナインが驚いている理由はこんなことではない。小笠原コーチの現役時代を知る選手は数える程度だが、若手も先輩たちからいろいろと聞かされていたのだろう。“野武士”の異名を取り、無口・人を寄せつけない雰囲気といった印象を抱いていたせいか、「あんなに喋る人だったの?」と拍子抜けしているというのだ。

 選手時代の小笠原コーチを知る取材陣も、同様の感想を抱いていた。
 
「中日の二軍監督を務めていたときも、こんなに喋らなかったはず。絶対に笑わなかったし」(ベテラン記者)

 そもそも日本ハムが小笠原コーチに帰還要請を出したのは、清宮幸太郎の育成係として適任だと思ったからだ。同じ左打ちで、守備位置も「主に一塁」でかぶる。怪我で伸び悩んでいる清宮に活を入れてもらいたいところだが、本人としては、こうした豹変ぶりからして、清宮に優しいアニキとして接するつもりなのだろう。

 右肘の手術により清宮が小笠原コーチと接するのは、春季キャンプからとなりそうだが、こんな予想も。

「時々、小笠原コーチ自らがトスバッティングのトス上げをしていました。『今の選手はトスを上げるタイミング、場所も知らない』と言っています。自身がお手本を見せることで教えていくつもりなんでしょう」(同前)

 技術的なことはアドバイスにとどめる。あとは自分で考えさせる方針のようだ。“キャラ変”は話しやすい雰囲気作りのためか? 今のところ、昔を知る日ハム関係者は逆に警戒しているようだが。

(スポーツライター・飯山満)

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