フェイスブック新規約「ナスと桃の絵文字の性的な利用禁止」が波紋!

 フェイスブックとインスタグラムがナスと桃の絵文字を“性的な目的“で使用することを禁じる規約を制定したと米紙「NEW YORK POST」など複数メディアが報じている。

「NEW YORK POST」は10月29日、「フェイスブックとインスタグラムにおけるナスと桃の絵文字の性的な利用が禁止に」と題したニュースを配信し、これらの絵文字を性的な画像やリンクと並べて投稿したり、“大人な内容“の中にナスや桃の絵文字を混同して使用した場合、前者は男性器を、後者は臀部を表現する為に用いていると見なされる新たな検閲ルールがスタートすると報じた。

 元々フェイスブックの規約では、性的な画像や会話、内容を表す表現の投稿は当然ながら禁止されているが、同時に“性的な文脈や内容と、性的な絵文字や文字列を組み合わせること”も禁止事項とされており、この“性的な絵文字“に今回ナスと桃が新たに含まれることとなったのだ。

「フェイスブックやインスタグラムに限らず、SNSの人気向上に伴い多くの若年ユーザーも着実に増えていますから、運営側が性的な表現に対して過敏になるのも頷けます。また、今回の規制強化はフェイスブックやインスタグラムを性的行為を目当てに集まる場としてほしくないという想いや、そうした性的な空気感を完璧に排除したいとの思惑があるとされていますが、やや過剰すぎる措置とも思え、SNSでも『そういう目で見るからそういう発想になるのでは?ただのナスと桃だぞ』『ナスと桃がダメって思春期の中学生じゃん』『ナスと桃を規制しても別なもので代用するだけですがね』『そんなのいくらでも代替えが…』というツッコミが集まっています。また、『ナスがダメならバナナを使えばいいじゃない』『バナナは良いんですね?きのこも、亀も』など早くも次の一手を模索する者も現れ始める始末。今後はイタチごっこのような展開になってしまうのだとすれば、あまり効果的な施策ではないようか気がしますね」(ITライター)

 いずれにしても最大の被害者は馬鹿な大人たちによってモラル低下の戦犯扱いとされた不幸なナスと桃に他ならない。また、新たな後継者としての役割が予想されるバナナやきのこといったスタンプに対して、フェイスブック側がどのような対応を見せるかにも大きな注目が集まるだろう。

(木村慎吾)

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