7月17日に予定されていた甲子園での阪神―中日は雨天中止となった。阪神は室内練習場で通常の練習を行い、18日は移動日で、19日から巨人3連戦(東京ドーム)で前半戦の日程を終える。
この日の中止で阪神ファンはほっと一息。というのも、2連敗していた中日の予告先発はルーキーの金丸夢斗投手。初物の左腕ということで打てない可能性も十分にあり、またこの日で“もう一つのロード”が終了したからだ。
阪神にとって通常“ロード”とは、毎年8月、夏の高校野球期間中、甲子園を明け渡して行う“長期ロード”のこと。以前はこのロード中、移動の負担などで成績を落とすことが多かったため、“死のロード”とも言われた。しかし近年は京セラドームで試合を行えるようになり、“死のロード”はほぼ死語となっている。
「この中日との3連戦を含み、甲子園、ベルーナドーム、楽天モバイルパーク、甲子園、甲子園、神宮、甲子園、横浜スタジアム、マツダスタジアム、甲子園、甲子園と、“屋外”が11カードも続きました。猛暑の中、屋外ばかりでは選手も相当きつかったはず。まさに“死のロード”だったといえるでしょう。ちなみにベルーナは半屋外ですが、蒸し暑いことで有名なので屋外扱いです」(スポーツライター)
SNS上では「体力のあるプロ選手でもさすがに暑さはこたえると思う」「この間7連敗するのも無理はないが11連勝したのは快挙」「よく今の貯金作れたなと思います」「今日は中止で2日休めるから恵みの雨だね」「やっぱセも3つはドームほしい」などの声が集まった。
19日からは涼しい東京ドームで巨人との3連戦。球宴明けは再び屋外が3カード続くが、8月はドーム開催が4カード組まれている。後半戦も首位独走を続けられるか注目される。
(鈴木十朗)