「サイゼリヤ」は、6月25日よりグランドメニューを刷新し、夏に向けた新商品を投入した。その中でも注目すべきは、かつて「伝説のメニュー」と称された「ラム(仔羊)のランプステーキ」(単品1090円)の復活である。
このラムステーキは、2021年3月に登場してから瞬く間に人気となり、同年5月には原材料の供給が追いつかず、全店舗での販売が終了するという異例の経緯をたどった。
地域限定販売…来店前に電話確認を推奨
「ラムのランプステーキ」は現在、全店舗で提供されているわけではない。記者も実際に近隣店舗に電話で問い合わせ、2店舗目でようやく提供店舗を見つけることができた。販売の有無は地域や店舗により異なるため、事前の確認が必須である。
カットスタイルで提供される進化形ラムステーキ
かつては1枚肉で提供されていたこのステーキだが、今回は3切れにカットされた形で提供されている。サイズ感には若干の変化があるものの、ラム肉特有の香りとコク、噛むごとに広がる旨味は健在だ。
肉質はやや弾力があり、脂身は控えめで赤身中心。しつこさはなく、ラムの風味をしっかりと味わえる。
味の変化を楽しむ!やみつきスパイスと野菜ソースの活用
このステーキにはサイゼリヤ特製の「やみつきスパイス」が付属しており、ガーリックやクミン、パプリカが織りなすスパイシーなアクセントがラムの旨味をさらに引き立ててくれる。ピリッとした辛味がほしい場合は、ホットソースをかけるのも一案だ。
加えて、記者が強く推奨するのが「トッピング野菜ソース」の追加注文である。玉ねぎをベースにした爽やかなこのソースは、ラムの濃厚さを中和し、より一層食べやすくなる。夏バテ気味でも食欲をかき立ててくれる、まさに“万能調味料”といえるだろう。
味わいは健在、サイゼの名作が再び味わえる
かつての1枚肉と比較すると、ビジュアルやボリュームには変化がある。しかし、ラム肉の持つ濃厚な旨味と、サイゼリヤならではの絶妙な味付けの完成度はまったく色あせていない。
まだこの伝説のラムステーキを体験したことがない人は、この機会にぜひ味わってほしい。
(小林洋三)