牛丼チェーン・吉野家は、販売10周年を迎える夏の定番「麦とろメニュー」の販売を開始した。昨年、4年ぶりに復活し大きな話題となった「牛たん麦とろ御膳」(税込1207円~)が、今年も登場ということで、さっそく食べに行ってみた。
今回提供される牛たんメニューは全4種類。「牛たん麦とろ御膳」の4切・8切、「牛たん牛皿御膳」の4切・8切が用意されている。
「4切では少し物足りない」との声も耳にしていたため、記者は税込1647円とやや高めではあるが、「牛たん麦とろ御膳」の8切を選択。
この日は他にも牛たんメニューを注文する人が多く、店員からは「牛たんをご注文のお客様は、少々お時間をいただきます」とアナウンスがあったが、提供までにかかったのはわずか10分足らず。
まずは何もつけずに牛たんをひと口。程よい弾力がありつつも硬さはなく、歯切れのよいサクッとした食感が心地よい。表面は香ばしく焼き上げられ、牛たん自体にもしっかり味付けがされており、噛むほどにジューシーな旨みがあふれ出す。そのままでも十分に美味しく味わえる。
さらに、ねぎ塩だれを絡めると、刻み玉ねぎのシャキシャキ感にレモンの爽やかな風味が加わり、箸が止まらない。麦飯も軽く食べられるので、ご飯も牛たんもあっという間に減っていく。
そして、麦飯に欠かせないのがとろろとオクラ。ねっとりとした滋味深い味わいに、ほんのり甘いタレが絡み、ご飯のおかわりは必至。
ご飯はおかわり自由で、麦飯か白米かを選べる。しっかり食べたい人には、牛たんは4切よりも8切をおすすめしたい。「吉野家で1647円は高い」と思う方もいるかもしれないが、牛たんは高品質でさまざまな食べ方が楽しめるため、コストパフォーマンスは十分に感じられるはずだ。
夏の栄養補給に、自分へのご褒美に――この夏は「麦とろ×牛たん」で、贅沢なひとときを味わってみてはいかがだろうか。
(小林洋三)