今や誰もが知っている業界シェア1位の餃子チェーン「餃子の王将」。現在は38都道府県のほか台湾にも展開しており、餃子をはじめとする豊富なメニュー、店舗ごとのオリジナルメニューやセットが大好評。食事だけでなく居酒屋代わりに利用するリピーターも多い。
だが、餃子をウリにする外食チェーンは多く、「大阪王将」、「ぎょうざの満州」をはじめ、長崎ちゃんぽん専門チェーンの「リンガーハット」、中華料理チェーンの「幸楽苑」なども餃子が主力メニューとして知られている。
そうした中、北海道ではこれらの大手チェーンを抑え、地元限定のローカルチェーン「みよしの」が店舗数1位に君臨。「餃子の王将」は11年に道内初上陸を果たし、それから19店舗まで増やしたが、「みよしの」の25店舗には及ばない。そのため、道民の間では「餃子といえば、やっぱりみよしの」と圧倒的な知名度と支持を誇っている。
「みよしのの1号店が誕生したのは、奇しくも王将と同じ1967年。ただし、その前身である大衆食堂兼甘味処の『美よし野』が札幌・狸小路に誕生したのは1920年代で、約100年の歴史があります」(飲食業界誌編集者)
同チェーンのメニューは基本的に餃子、カレーが中心で、王将と違ってメニューの数は少ない。ただし、他チェーンでは見かけない「ぎょうざカレー」もあり、看板メニューのひとつになっている。
「しかもチルド餃子も人気で、道内のほとんどのスーパーで取り扱っています。フライパンで焼く以外にもレンジでチンして食べることができますよ」(同)
北海道のソウルフードとなっている、みよしのの餃子。店舗メニューも手頃な料金で提供されており、短時間でサッと食べることができる。旅行や出張で訪れた際に立ち寄ってみるのもよさそうだ。