北海道で最恐!? 作家・渡辺淳一が勤務した炭鉱病院が“心霊廃墟”になっていた

「失楽園」や「愛の流刑地」など数々のヒット作を生み出し、2014年に惜しまれつつ亡くなった小説家・渡辺淳一。直木賞を受賞した1970年までは医師をしていたが、彼がかつて勤めていた病院が現在、有名な心霊スポットになっていたことはあまり知られていない。

 その病院とは北海道釧路市の中心部から35キロほど離れた場所にあった雄別炭鉱病院。26歳から三度にわたって同病院に派遣され、計半年ほど滞在して現地で診療にあたっていたという。

 ちなみに雄別は北海道でも有数の規模の炭鉱があり、最盛期の人口は約2万人。しかし、1970年に閉山となり、釧路駅と結んでいた鉄道も廃線。現在はかつての栄華がウソのような無人のエリアとなっている。

 現地には取り壊されずに放置された炭鉱時代の建物や施設も残っており、そのひとつが当時の雄別地区で最大規模の医療施設だった同病院というわけだ。しかし、閉山に伴い病院も閉鎖となり、その後は廃墟化。いつしか“北海道最恐の心霊スポット”と称されるように。霊視能力で知られた宜保愛子氏も生前にテレビ番組の企画で現地を訪れており、この地に棲む霊について語っている。

 地元ではこの廃病院など雄別炭鉱にまつわる怖い話は数多くあり、「病院内で撮った写真に人の顔らしきものが写っていた」と語るのは、若いころに友人と現地を訪問したことがあるという釧路在住の40代男性。しかも、撮影後に原因不明の体調不良に襲われた経験もあるとか。

「あの病院に行った後に肩が重くなったり、熱を出して寝込んだといった噂は知っていました。実際、周りには自分のように体験した連中もいるし、お祓いを受けたヤツもいる。霊の仕業かどうかはわかりませんが、あそこは冗談半分に行っていい場所じゃないと地元ではみんな言ってますよ」(前出・40代男性)

 なお、雄別炭鉱跡と周囲の関連施設は経済産業省が2007年に近代化産業遺産に認定。今はまだ放置されたままとなっているが、将来的には見学施設としての公開される可能性もあるかもしれない。その際、地元で心霊スポット扱いされているこの病院がどうなるのかは気になるところだ。

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