「屋台よりは割高だけど…」鳥貴族「台湾1号店」の現地評判がかなり良いらしい

 今やワールドワイドに展開する日本の飲食チェーン。「トリキ」の愛称で親しまれる焼き鳥大手の「鳥貴族」も今年9月、台北と韓国ソウルに相次いで誕生。さらに年内には香港での出店も控えており、米国では5月と8月に別ブランドの店舗をオープンさせている。

 そこで気になるのは現地での評判。台湾では日本の人気焼き鳥チェーンの進出を現地メディアも大きく取り上げおり、ネット上でも好意的なコメントが目立つ。

 開店間もない時期に会社の同僚と訪れたという台湾在住の駐在員・渡辺孝志さん(仮名・40代)は、「メニューも店内の雰囲気の日本のまんま。いい意味で台湾っぽさがなく、まるで日本で飲んでるような気分でした」と振り返る。

 ただし、料金は全品100台湾ドル(約470円)と日本の100円増し。もともと外食文化が盛んな台湾は、単身者向けの住宅だとキッチンが付いてないケースも多く、日々の食事は夜市や朝市などで済ますという人も多い。しかも物価自体が日本より少し安く、鳥貴族のメニュー1品分の料金での食事も可能だ。

「とり釜めしは100台湾ドルでも安いと思いますが、他のほとんどのメニューは割高に感じます。ただ、現地にある日本食レストランや居酒屋と比べると、1回あたりの飲み代は同じか少し安いと思います」(渡辺さん)

 一方、友人と訪れた台湾人の王承恩さん(仮名・20代)は、鳥貴族に割高という印象はまったく持っていないようだ。

「テーブルごとに区切られてプライバシーが保たれてるし、料理はどれも美味しい。屋台よりは高いけど、日本のお店でこの料金なのは安いですよ。でも、高級な雰囲気があったから日本人の友達に『大衆的な店だよ』と言われた時は驚きましたけどね」(王さん)

 日本人にとっては280円均一やその後の298円均一など安いイメージがあるため割高に思えるが、先入観のない台湾の人には普通に受け入れられている。今までが安すぎただけで、現在の台湾価格は鳥貴族の適正価格なのかもしれない。

※画像は、鳥貴族台北1号店の開店情報の告知用立て看板

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