「まずは続投要請が筋ではないか」阪神・岡田監督の“退任”にOBから怒りの声

 阪神タイガースが、岡田彰布監督の今季限りでの退任とフロント入りを10月6日に発表した。

 チームがDeNAとのクライマックスシリーズ(CS・12日開幕)に向け全体練習を開始するなか、粟井一夫球団社長は「(岡田)監督がやっていただいたことで今のチームには無形の力というのがあると思うんです。そういったものを含めてお力を借りながら、次のシーズンを戦っていきたいというふうに思っています」とコメント。ただ、フロントでの役職はもちろん、次期監督についても「今はお話しできない」と何とも歯切れの悪いものだった。

 その次期監督については藤川球児球団本部付スペシャルアシスタントが決定的とされているが、「コーチ経験ナシでいきなり、それも12球団で最もプレッシャーがかかる阪神の監督ができるのか?」との声が球団関係者からも聞こえてくる。

「今回の動きは、岡田監督を招へいした阪急ではなく阪神側が主導権を握ったもの。このことは選手、チーム関係者全員がよく知るところで、うるさ型の多い阪神のOB会からは『18年ぶりのリーグ優勝だけではなく38年ぶりに日本一にしてくれた岡田に対して、まずは続投要請をするのが筋ではないか!』との声も聞こえてきます。これから日本一に向けたポストシーズンが始まりますが、岡田阪神が下剋上で日本一を達成しようものなら、藤川新監督が“ヒール役”にもなりかねません」(阪神担当記者)

 藤川氏の次期監督話が事実であれば、情報漏れが少々早すぎたのかもしれない。

(小田龍司)

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