東京・足立区の荒川河川敷で行われる予定だった花火大会が、開始25分前に中止となったのは7月20日のこと。主催する足立区などは「落雷の恐れがあったため」と説明している。
この日は約1万3000発が打ち上げられる予定になっており、現地には約40万人が訪れていたが、午後から都内など各地で雷を伴うゲリラ豪雨に見舞われていた。
中止が発表された直後から雨が降り出したため、訪れた人たちも「英断だった」と中止の判断には納得の様子。また「有料観覧席」については払い戻しがアナウンスされ、購入者を安堵させた。
ところが納得がいかないのは「ふるさと納税」の納税者だ。足立区では有料観覧席エリアの一部を、ふるさと納税返礼品として寄付を受け付けており、完売御礼となっていた。しかし中止の場合はチケット代の払い戻しはあるが寄付分の返金はしないとしていたことから、一部の納税者から悲痛な声が上がっている。
ふるさと納税に詳しいマネーライターが語る。
「足立区の返礼品になっていたのは、寄付額1万7000円のイス付きシングル席や、6万7000円の
花火のふるさと納税返礼品は、「利根川大花火大会」の茨城県境町や熊本県八代市が特別な観覧席を用意しているが、いずれも中止時には、返礼額相当の代替品を送っているという。いざというときのための代替品にも、納得がいくようなものを期待したい。
(ケン高田)