今年は“冷房ガマン死”急増か「エアコンで死者が3割減らせる」という衝撃推計

 家電大手のパナソニックが今年5月に行ったネット上の調査で、夏のエアコンを我慢するという回答が4割超あった。

 調査は、エアコンを所有している全国の20~60代の男女555人を対象として実施され、「今年の夏はより節電に取り組みたいと思いますか?」と聞いたところ、「積極的に取り組みたい」が27%、「どちらかと言えば取り組みたい」が50%だった。

 さらに「今年の夏は節電のため、冷房の利用を我慢しようと思いますか?」との問いには10%が「かなり我慢したい」、33%が「やや我慢したい」と答え、節電意識の高さとエアコンを我慢する意向が明らかになった。

「グンゼが今月12~13日に公式Xで実施したエアコン事情の意識調査でも『ご自身が“暑い”と感じた際、エアコンは使いますか?』との質問に『一度我慢する(したうえでつける)』が30%、『なるべく我慢する』が13%で、やはり4割を超えていました」(生活情報誌ライター)

 一方、読売新聞が報じたところによると、国立環境研究所などの研究で、真夏のエアコン利用により、熱中症や暑さによる持病の悪化などで亡くなる人を3割以上減らせると推計されたという。

「関西7都市における近年の8月の気候に基づいた研究で、エアコンを全く利用しない場合、同月の死者は1900人と推計され、エアコンを保有する全世帯が使った場合、1900人から686人減らせるのだとか」(同)

 電気代はなるべく抑えたいが、エアコンは我慢せずに使ったほうがいいだろう。

(鈴木十朗)

ライフ