6月6日~12日の1週間にAsageiBizで配信し、数多
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自民党の裏金問題をめぐって国会で議論が行われてきた政治資金規正法の改正案。自民党が出した修正案に対しては世間から「甘すぎる」「改正にならない」などと厳しい批判が寄せられていたが、そんな中、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏が6月3日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」に出演。立憲民主党の岡田克也幹事長を何度も引き合いに出して自民党案を擁護する一幕が見られた。
パーティー券の購入者の公開基準を当初の「10万円超」から「5万円超」に引き下げたことについて田﨑氏は、「立憲民主党、維新の会でもパーティーやる人がいるんですね」と前置きして「立憲民主党の岡田克也さんが、パーティーやることが明らかになったことがありまして、中止されたんですけども」と解説。岡田氏の政治資金の使途について、「ミニ集会」を開くために多くの秘書を雇用し、人件費が5500万円かかると説明。「岡田さん、もともと自民党の方だったんで、自民党の人たちもそういうことで秘書を必要としている」と政治資金パーティーの必要性を主張した。
その後、玉川徹氏が人手に頼らないスウェーデンの政治活動についてコメントすると、田﨑氏は「比例代表とってるところはそうかもしれないですけど、日本のシステムは小選挙区比例代表制で、小選挙区にウエートを置いてますね。小選挙区で当選するためにはそうせざるを得ないし。この選挙制度を作ったのは立憲民主党にいらっしゃる小沢一郎さんとか、岡田克也さんもそれを推進したんです」と、ここでも岡田氏を引き合いに出して自民党の金権政治を擁護する姿勢を見せた。
これにはネット上で「立憲も自民と変わらないように見せる印象操作」「いつもの立憲叩き」「問題のすり替えでは?」などと異論が噴出していた。
「政治資金規正法の改正をめぐって、立憲民主党は政治資金パーティーの開催を禁止する法案を提出したものの、岡田克也幹事長や大串博志選対委員長ら党幹部が政治資金パーティーの開催を予定していたことが発覚。党の内外から厳しい批判の声があがりました。泉健太代表は『法が施行されるまでは…』と擁護しましたが、結局は中止を発表。自民党への追及に冷や水を浴びせる形になりましたが、そもそもは自民党議員が派閥のパーティーで発生したキックバックを裏金化していたのが問題。自民党の改革姿勢を語る時に何度も岡田氏の名前を出すのは印象操作と言われても仕方ないかもしれません」(政治部記者)
自民党案をベースとする政治資金規正法の改正で政治不信が拭えるか。支持率を含めて動向を注視したい。