女優でタレントの大原優乃が6月7日、自身のYouTubeチャンネル「ゆーのちゅーぶ」を更新し、銀行を騙るフィッシング詐欺被害に遭っていたことを明かした。
「大原さんによると、実際に利用している銀行名で、ショートメールではなく自身のメールアドレスに『入出金を規制いたしました』『期日までにご回答頂けない場合は解約させていただきます』とのメッセージが届いたといい、焦ってすぐに届いたメールからサイトに飛んで口座番号もパスワードも入力してしまったといいます。しかし、たまたま遊びに来ていた母親にれを伝えると、『バカじゃないの?詐欺だよ』と怒られ、深夜だったにもかかわらずすぐに銀行に電話して、パスワードを変えたことで不正送金被害に遭うことはなかったと説明しています」(ネットライター)
銀行を騙るフィッシング詐欺はコロナ禍に急増したイメージがあるが、実はフィッシングによるものとみられるインターネットバンキングによる不正送金被害は昨年から再び増加傾向にある。2023年は11月までの被害件数は5147件、被害額は80.1億円といずれも前年の4倍以上を記録して過去最多を更新しており、今年に入ってから金融庁や全国銀行協会も詐欺に遭わないよう警鐘を鳴らしているのだ。
「こうしたフィッシングメールは人の注意力が落ちる早朝や深夜に送られてくることが多い傾向にあるので、大原さんは深夜でもすぐに銀行に連絡したというのは素晴らしい対応だったと思います。では、そもそもフィッシング詐欺に騙されないためにはどうすればいいのか。まず、詐欺メールから届いた偽サイトはかなり巧妙になっているので、本物か偽物かを見分けることはほぼ不可能だと思います。なので、怪しいメールが届いたら、メールのリンクからサイトに飛ぶのではなく、公式アプリや事前にブックマークした公式サイトから確認するのが良いでしょう。基本的に銀行側から利用を制限するようなメールが送られてくることはありませんが、どうしても心配な人は銀行専用のメールアドレスを作成し、それ以外のアドレスに届いたものは偽物と判断してもいいと思います」(経済ジャーナリスト)
大原は「自分もこんな被害に遭ってしまうんだなと、ショックだった」と動画で語っているが、ネットをよく利用する若者でも騙されてしまうのでフィッシング詐欺には改めて注意した方がいいだろう。
(小林洋三)