玉川徹氏が爆弾発言、テレビ朝日の採用面接で“男女差別”が横行していた

「玉川さんが爆弾発言した」「テレ朝の人事の闇を暴露」などとSNSで反響をもたらしたのは5月8日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)。元テレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏が、人事の面接官を担当していた際のエピソードを明かして物議を醸している。

 この日大きく取り上げたのは「子持ち様論争」。職場で子を持つ人と子を持たない人の間で対立が生まれているとして、「育休や急な休みを取る人は会社にいらない」「“子持ち様”と言われるのは仕方ない」と双方の声を紹介した。50歳女性の「生涯無子率」が27%と急増しているのは、女性が「仕事か出産か」という二者択一を迫られた世代であると指摘した。

 意見を求められた玉川氏は、日本とは逆に「生涯無視率」が低下しているスウェーデンについて、「女性も働いてもらわないと人口が足りなくて国がまわっていかない」というコンセンサスのもと、仕事の障害になるものはすべて社会が解決してきたと説明。「そういう国は子供も生まれるんだな」と述べて、日本は「専業主婦」という古い常識を引きずっていると指摘した。

 さらに玉川氏は「女性だって、この番組だって、むしろ女性の方が優秀なんだよね。僕から見てるとね。とっくの昔に」と前置きしてこう続けた。

「僕が人事の採用官やってた時も『男性って優秀に見えないんで、甘く点をつけてください』って言われてたもん。採用の時に面接官やって。だから実際、女性は優秀なんですよ。そういうふうなものを社会として無駄にしてたってことだよね」

 テレビ朝日の採用面接で“男女差別”があったとする発言に、ネット上では「優秀な女性を落として男社会のメディアを作ってきたわけか」「男性に甘く点つけてたって本当?」「人材を無駄にしてきたテレ朝」といったコメントが寄せられていた。

「企業の入社試験とは事情が異なりますが、かつて東京医科大では入試で女性を不利に扱う不正入試が発覚して大問題になり、元受験生が大学側を提訴。判決で大学側は計約1800万円の損害賠償を支払うよう命じられました。玉川さんの告白も、同様に採用現場で女性の就活生を不利に扱っていたというもので、視聴者が驚くのは当然。玉川さんが面接官を担当していた時期は不明ですが、番組アシスタントを務める入社1年目の松岡朱里アナウンサーがキョトンとした顔をしていたのが印象的でした」(メディア誌ライター)

 テレビ朝日の面接試験で玉川氏に落とされた女性たちが、社会で大活躍していることを願うばかりだ。

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