某大手牛丼チェーンが「カチカチ米」を客に提供したとして、物議を醸している。
ことの発端はあるXユーザーのポストだった。そこには、「ライン越えのカチカチ米でてきて店員さんに指摘したけど、謝罪はなく『Wow!』のみ。会計時も謝罪はなし。全額払ったけど、不快すぎる」とつづられており、固まった米の塊で器を「カチカチ」と叩く動画がアップされていた。
コメント欄には「お客様相談室へ電話しろ」「それ残されたものまた出したのでは」などと様々な意見が寄せられている。
実は牛丼チェーン店で「カチカチ米」が報告されたのは今回が初めてではない。過去にも乾燥して固くなった米が混入していたという証言が寄せられており、ネット上で「安いんだからあきらめろ」などと言われてきたというのだ。
食品ジャーナリストが語る。
「近年は飲食店を中心に“ご飯盛り付けロボット”の導入が進んでいます。ただし、きちんとした扱い方をしないと、乾燥・固形化した米が混ざることがあるといいます。そのためにも定期的な清掃が必要なのですが、人手不足で行き届いていないのかもしれません。異物の混入と違い、体調を壊すような問題になるわけではありませんが、歯が欠けるといった事故が起きる可能性もなくはない。SNSで訴えるよりも、本社のお客様相談室に連絡するのが先でしょうね」
たしかに、ホカホカを期待して頼んだ牛丼のごはんがカチカチでは落胆は大きい。とはいえ、相談窓口を飛び越えていきなり世に晒すのはいかがなものか。動画を見る人も条件反射で拡散せず、状況を冷静に判断してほしいものだ。
(ケン高田)