水原一平通訳の電撃解雇が日本球界の「スポーツくじ」導入に与える影響

 米メジャーリーグ・ドジャースの大谷翔平の専属通訳を務めた水原一平氏が、違法賭博に手を染めていた疑いで球団から電撃解雇されたことは、世間に衝撃を走らせた。

「今回の件はFBIも動き真相は明らかになっていくと思うが、もし大谷が借金を肩代わりした際に胴元に直接送金していれば、事はさらに大きくなる」(メジャー関係者)

 多くの州でスポーツ賭博が合法化されており、毎日のように巨額の金が賭けの対象として動いている。しかしながらスポーツ賭博は海の向こうだけの話ではない。

 日本では「スポーツ振興くじ」の名でサッカーが2001年から、プロバスケットボールのBリーグは「WINNER」の名称で22年から賭けの対象となっている。一方で最大週6日開催されるプロ野球では何度も議論が巻き起こったが見送られている。球界関係者の話。

「老舗球団が青少年育成の観点を理由に反対を訴えていたが、コロナ禍で各球団の収入が落ち、下支えするためにも再び導入の機運が高まる要素はある。しかし今回、過ちを起こすととんでもないことになることが証明されたため、そうした流れに水を差すことになるかもしれない」

 ワイドショーでは大谷の相棒としてメディア露出が多かった水原氏にばかり焦点が当たっているが、実は日本球界にとっても一大事な出来事といえるのだ。
 

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