水原一平通訳の切り捨てでは終わらない…米メディアで膨らむ「大谷翔平の説明責任」

 ドジャースが大谷翔平の専属通訳・水原一平氏を解雇した一件は、まだまだ尾を引きそうだ。

 水原氏は違法なスポーツ賭博を行い、それにより背負った借金、少なくとも450万ドル(約6億7500万円)が大谷名義の口座からこの賭博の胴元の口座に振り込まれたことが発覚した。

 スポーツ賭博は米国の38州では合法だが、ドジャースの本拠地・カリフォルニア州では違法。解雇前に水原氏は米スポーツチャンネルESPNの取材を受けた際、「大谷に賭博の借金を返済してもらった。大谷自身がパソコンを操作して送金した」と明言。ところが20日のESPNによれば、水原氏は「大谷は自分のギャンブルや借金、その返済については一切知らなかった」とその発言を一転させている。当然、これについて米国内でも「不可解だ」という報道が相次いだ。

 ちなみに、大谷はカネ絡みで昨年も痛い目に遭っている。2021年11月、暗号資産(仮想通過)の交換所を運営するFTXトレーディングとアンバサダー契約を結び、その報酬が仮想通貨という契約(契約金や期間は非公表)で話題になった。ところが昨年にFTXが破綻。

「その影響で大谷本人も損害を受けたという話があって、このオフは多くのスポンサー企業を探していたようです」(夕刊紙記者)

 クリーンなイメージが看板の大谷にとって、盟友とまで言われた水原通訳のスキャンダルは、このままジ・エンドというわけにはいかない。

「万が一、大谷が水原氏の賭博の事実を知り肩代わりしていたとなれば、話は大きく変わって来る。米国メディア内でも大谷自らしっかり質問を受けるべきだという声が大きいです」(MLB担当記者)

 大谷、そして球団の対応に注目だ。

(小田龍司)

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