案の定と言うべきか、サッカーW杯2次予選・北朝鮮戦の平壌開催（3月26日）が中止になった。
「北朝鮮側が21日、アジアサッカー連盟と日本サッカー協会（JFA）に伝えてきたのですが、理由は言わず、ただ平壌ではできなくなったの一転張りだった」（JFA関係者）
女子の五輪最終予選に続く平壌開催の直前の中止。JFAが完全にナメられているとしか言いようがないが、連続ドタキャンの理由を探ってみると「？」なことばかりだ。
「北朝鮮では今、コロナ対策にかなり神経をとがらせていて、防疫対策にてんやわんやのようです。表向きはコロナの感染者は一人もいないことになっていますが…」（北朝鮮の事情通）
つまり、そんな国内事情を外に知られたくないためなのか。また、韓国の中央日報（20日発信の電子版）では「日本で致死率30％の感染病が急速に拡散」というニュースを発信。北朝鮮でも日本の「悪性伝染病」の発症を報じており、日本で報告数が増えている「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」を警戒したという内容で、これを問題視しているという話もある。
「ただ、北朝鮮協会側は『26日の試合も日本で開催できないか?』と打診している。選手団のビザは22日までしかなく、これを延ばすことは事実上不可能。そもそも国交がない北朝鮮の選手団に本来であれば滞在許可ができないところを、JFAが国の関係各所にお願いに出向いて、今回の試合が実現している。当然、JFAが突っぱねました」（夕刊紙記者）
JFAは森保ジャパンのメンバーを日本に待機させて練習を続けさせることを発表しているが、
「日程変更も不可能な上に、女子の時のように中立地での開催も日朝間で合意しませんでした。北朝鮮はまだ最終予選へ進出する可能性もあるのに、このままでは不戦敗の道を突き進んでいます」（前出・夕刊紙記者）
不可解すぎる北朝鮮代表の結末やいかに。
（小田龍司）
