「まだカープで野球したい」崖っぷち中村奨成に聞かせたい「張本勲の言葉」

 広島カープの中には恒例行事にしている選手もいるけれど…。

 甲子園の大スターとして、地元の広島カープにドラフト1位で入団。カープファンのみならず、日本中の野球ファンから期待された中村奨成捕手が9日、鹿児島・最福寺で人生初の護摩行に参加した。

 チームメイトの会沢翼捕手に直訴して今回、参加が認められたとのこと。護摩行体験の理由は、期待されながら6年間不甲斐ない成績に終わった環境を一新したいというもの。「まだまだカープで野球がしたい」「何か一つ自分を変えたいという思いでお願いしました」と中村選手は語っていたが、女性スキャンダルの影響も大きいだろう。

 ついに心を入れ替えたと歓迎する声が聞かれたものの、多くのプロ野球ファンからは「今さら護摩行して何が変わるのか?」という失笑も。なぜなら、現広島カープ監督の新井貴浩氏でさえ、現役時代はこの護摩行で一刀両断されているからだ。

「2018年のことです。当時の『サンデーモーニング』(TBS系)は、通算3085安打の日本記録を持つ張本勲氏が“喝!”でおなじみの御意見番を務めていました。その張本氏が、当時の新井選手が護摩行を行うVTRを見ながらひと言『火あぶりの効果はないと思いますね』と元も子もないことを口にしたんです。それどころか『火傷が危ない』と心配していましたからね(笑)。さらには当日のスタジオには、新井選手と一緒に護摩行に参加したことがあるアテネ五輪柔道男子100㌔超級金メダリストの鈴木桂治氏がゲストコメンテーターで出演していたのですが、その鈴木氏でさえ『ものすごく熱くて精神修養にはなるんですが、自分はその後の試合で勝てなくて、効果はあんまり…』とオチをつけていたのです。野球ファンにはこの放送を覚えている人が意外と多くて、今回、崖っぷちから護摩行に挑んだ中村選手のVTRを見て、張本氏の言葉を思い出した人も多かったようです」(スポーツライター)

 事実、カープファンからは「そんな暇あるなら練習しろ」と辛辣なコメントも多い。本業で結果が出せないまま、中絶騒動など度重なる女性スキャンダルばかりが目立つかつてのスター高校球児には、三行半寸前という感じのようだ。

 これで中村の成績が散々だったら、護摩行のよさすら疑われかねない。24年は昼のバットも火を噴くよう、眠れる才能の開花に期待したい。

(飯野さつき)

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