2023年7月にバブル以来の最高値となる3万3753円をつけ、11月にもさらに高値を更新して3万3800円台までつけた日経平均株価。今年も9日にあっさり3万3900円を超えたばかりか、3万4000円台も見えてくるなど、株式市場は比較的明るい見通しとなっている。
「石川県能登半島の地震被害と羽田空港の衝突事故を受け、恒例の鐘の打ち鳴らしを控えて黙とうで始まった1月4日の大発会は、昨年末の3万3444円に対し、いきなり700円安の3万2758円まで下げてのスタートでした。ただ、その後は上げて、終値は175円88銭安の3万3288円まで戻しています」(経済ジャーナリスト)
5日も上げ気味で、昨年末と同水準で推移するなど今のところは堅調に見える日本の株価だが、1月5日ののっけから運用損失をアナウンスしたのが、学習塾大手の「進学会ホールディングス」だった。
「同社のIRによれば、昨年11月に日経平均が大きく上昇したので、下落すれば儲けを出すインバース型投信(ETF)を中心に運用をシフトさせたところ、下落するどころか上昇してしまったため、大きく損切りを迫られる事態になったといいます。結果、第3四半期で約1億円の評価損を計上することになったのです」(証券アナリスト)
しかも、同社は10月にも1億円を超える運用損失を計上していることから、SNS上では《またか》と囁かれているのだ。
「昨年10月といえば日経平均株価が下落基調の時期だった。この時に損失を出し、今度は上がっている中での損失。ネット上でも、《ここまで下手なの逆にすごいわ》とまで言われてしまうほどです」(前出・アナリスト)
事業が学習塾経営だけに、《反面教師投資塾開いて欲しい》と揶揄する声も上がっているようで…。
(猫間滋)