キックバックは「まったく知らなかった」田﨑史郎氏に視聴者が総ツッコミ!

 派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題は「令和のリクルート事件」の様相を帯びてきた。1988年に発覚した戦後最大の汚職事件では、政治家2人が起訴され、当時の竹下登内閣は総辞職した。

 12月19日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では、今回の裏金疑惑とリクルート事件の共通点を解説。果たして、渦中の自民党議員は立件されるのか。政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は「自民党内では“1人や2人では済まない”との見方が大勢」と伝えたが、番組終盤で自らにも厳しい質問が突きつけられることとなった。

 森山みなみアナが視聴者から届いたメッセージを読み上げる。
 
「田﨑さんは何十年も政治ジャーナリストをやっていて、今回の問題はまったく知らなかったのでしょうか?」

 これには元テレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏が「ハハッ!厳しい」と声をあげ、羽鳥アナも「厳しいですね」と反応。すると田﨑氏は苦笑いを浮かべて、

「本当にあの~、今回のキックバックの問題は知りませんでした。11月中旬くらいにようやく、これ問題あるなと気付いた。で、僕もね、政治取材しながら金の動きとかやり取りなんかは割と聞き耳を立ててきたんです。でもこういう組織的にやってるとは、まったく知らなかったですね。残念ながら」

 そう答えたが、羽鳥アナは「でも大学の先生が見たらわかったわけですよね? 公開されている資料からわかったんですよね」と追及。これは派閥のパーティー収入の過少申告を刑事告発した神戸学院大学法学部の上脇博之教授について言及したものだが、田﨑氏は「本当にそうです」と反省しきりの様子。羽鳥アナはすかさず「田﨑さん、公開しちゃいけない情報も知っているわけですよね。でもわからなかった」と、ダメ押しした。

 SNSでは《絶対に知ってたでしょ?》《知らないはずがない》《餅代氷代の評論家がキックバックを知らないはずがない》といった厳しい反応が多数寄せられていたが…。

「裏金問題が発覚して以降、田﨑氏が調べたところによると、安倍派では25年ほど前からキックバックが行われていたそうで、そこで作られた裏金について『使い勝手のいいお金』という扱いだったと明かしています。田﨑氏がキックバックや裏金の慣習について以前から知っていたのかどうかは不明ですが、昨年秋に旧統一教会問題がクローズアップされた際にも、『マスコミが大きな問題にしていなかった』『若い議員はほとんど被害を知らなかった』などと言い訳じみたコメントをして炎上していました。今回も『知らなかった』と主張する田﨑氏に羽鳥アナが皮肉をこめてツッコミを入れたシーンが象徴的でした」(メディア誌ライター)

 政治ジャーナリストの資質が問われそうだ。

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