投資家としても知られる日本バレーボール協会会長でタレントの川合俊一。現役バレーボール選手だった頃から投資を開始し、一時は総運用資産が2億円に達した。ところが、2006年1月のライブドアショック、08年9月のリーマンショックの影響を受け、トータルで1億円5000万円の資産が消えた過去を持つ。その川合が今熱を上げているのが……。
11月7日発売の「週刊女性」が、最近の川合の投資事情を報じた。記事によると、川合は高級熟成ワインを保持する「ワイン投資」に注目しているとか。川合は世界的に有名なフランス高級ワインのロマネ・コンティを例に出し、「40年前の価格は5万円ほどでしたが、現在は安いヴィンテージでも当時の10倍以上になっています」と説明している。
ちなみに、18年2月配信の「東京カレンダー」WEB版でも、1978年創刊の「世界の名酒事典」(講談社)の創刊号でロマネ・コンティの値段が5万円だったことを紹介し、それが100万円超えになっていることを伝えている。
やはり、ワイン投資は儲かるのか。川合同様、投資家としても活動している元衆院議員でタレントの杉村太蔵も推している。22年4月放送の「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)に杉村が出演した際、予算50万円での投資について、「50万ぐらいだったら、今、この世で売っている一番高いワインを買います」と断言。続けて「大切に20年ぐらい持っていれば、確実に資産価値が上がる。1940年物のワインとか」と説明した。
「川合と杉村が推すワイン投資ですが、デメリットやリスクもあります。まず、株式投資などと比較し、短期的な値上がりは難しく、長い目で見る必要があります。また、ワインは非常にデリケートな商品のため、保管状態が悪ければ買い手はつきません。うっかり破損するリスクもあります。個人での保管が難しい場合は、株などの投資信託と同じような仕組みで、ワインファンドなる金融商品を利用する手もあります。投資家から集めた資金を使って、プロが代わりにワインを購入し、値上がりするのを待つ方法です。全てお任せで済みますが、ワインの保管料や売買手数料がかかるうえ、中には詐欺まがいのファンドがあったり、会社が倒産したりするなどのリスクもあります」(マネー誌ライター)
株式投資で痛い目にあった川合氏。果たしてワイン投資はうまくいくか。
(石田英明)