9月に発表が予定されている「iPhone15シリーズ」の目玉のひとつとしてUSB-C端子の搭載が挙げられるが、なんと旧モデルである「13シリーズ」や「14シリーズ」にもUSB-C端子が搭載される可能性を示唆するリークがある。もしも、そうなれば15シリーズは史上最も売れないiPhoneになるかもしれない!?
「Appleの情報について投稿するXアカウント『Aaron』によると、AppleTV向けOSである『tvOS 17.0』のベータ版を解析したところ、今現在存在しない6つのモデルが登録されていたといいます。そのうちの4つは15シリーズだと考えられますが、残りの2つはUSB-Cを搭載したiPhone13と13miniではないかと考察しているのです。もし、これが事実であれば、15シリーズと同時もしくはそれ以降に販売される13シリーズや14シリーズはLightning端子がUSB-C端子に変更されている可能性もあるのです」(ITライター)
iPhoneの充電に使われるLightning端子は以前のモデルのiPadくらいしか互換性がなく、非常に使い勝手が悪かった。そのため、iPhoneユーザーとしてはUSB-C端子への対応がひとつの悲願でもあった。そんな中、欧州議会では、EU圏内で販売されるスマートフォン、タブレット、カメラなどに共通充電規格の採用が義務付けられる、いわゆる「USB Type-C統一法」が可決され、2024年秋以降に発売される商品に適用されることになった。そのため、新たに発売される15シリーズにはでUSB-C端子が搭載されると予想されていたが、旧モデルにも搭載されるとなると驚きだ。
「もしかしたら、24年秋以降も販売するのであれば旧モデルであってもUSB-C端子に変えるよう欧州議会の方からAppleに通達があったのかもしれませんね。ただ、旧モデルもUSB-C端子対応となると懸念されるのは15シリーズの売れ行きです。IoTコンサルティングが6月に発表したアンケート結果によると、15シリーズを購入するつもりはないと回答した人がおよそ8割となっていて、性能の向上よりも価格の安さを重視するという声が多かったのです。15シリーズはカメラやバッテリーが強化されるなんて情報もありますが、全モデルで値上がりが濃厚と見られています。だったら、USB-C端子を搭載している13シリーズや14シリーズに買い替えてしまおうという人も少なくないかもしれません」(同)
著名アナリストからも「売れない」と指摘されている15シリーズ。果たして、どのような運命をたどることになるのだろうか…。
(小林洋三)