18歳エースの進言が日本卓球界をざわつかせている。
昨年10月に開幕した国内の卓球リーグ「Ｔリーグ」で、新グッズが“緊急発売”された。選手の名前が記された応援タオルだ。プロ野球やアイドルコンサートの会場ではお馴染みのいわゆる「推しタオル」なのだが、その卓球版のアイデアを提供したのは、平野美宇である。
「平野はアイドルおたくを自称しており、アイドルグッズにも詳しい。アイドルグッズの卓球版があったら、観戦者も喜んでくれるのではないか、と販売を熱望していました」（スポーツ紙記者）
昨今、アイドルグループの自分のイチオシを「推しメン」と言うが、英字で「ＭＩＵ ＨＩＲＡＮＯ」とプリントされた平野グッズはお客さんにも好評で、こうした時流に乗ったアイデアを進言できるところからも、平野にはプロデューサー的素質があるのかもしれない。しかし、こんな情報も聞かれた。
「Ｔリーグの経営陣は『推しタオル』の販売に当初、難色を示していました。というのも、各チームの選手名を漢字で表記したマフラータオルがすでに発売されていたから。そんな中、各人気選手が自らグッズを手掛けるようなやり方に戸惑っていました」（関係者）
他選手の推しタオルを見てみると、丸い書体のロゴを使ったり、毛筆体だったり、色もピンク、グリーン、赤とバリエーション豊かだ。各選手が所属チームと相談し、ファンに伝えたい自身のイメージを形にしたものだ。この「推しタオル」に続く新グッズも近く販売される予定だという。
平野は「グッズとかのプロデュースをするのが好き。将来は、Ｔリーグのチェアマンになりたい」ともコメントしていたが、これを伝え聞いたＴリーグの松下浩二チェアマンは「まずは、タオルをいっぱい売ってください！」と、ややトゲのある返しをしていたとか。
Ｔリーグが盛り上がるのは大歓迎だが、「推しグッズ」で選手と運営に亀裂が生じなければいいのだが…。
（スポーツライター・飯山満）
