豪快なワインドアップから剛速球を投げ込む動画が話題の小玉百夏(29)。本業はアクション女優で、あのイチロー氏とCMで共演したことも‥‥。そんな「野球女子」が、WBCにかける思いとは─。
「WBCといえば、やはり09年の決勝。これがドラマみたいな試合展開で、私はテレビの前に釘づけ。延長10回表、イチローさんが決勝タイムリーを打った時は鳥肌が立ちましたね」
小学校2年から野球を始めた小玉は、当時まだ中学3年生。イチロー氏がCMキャラクターを務める「ユンケル黄帝液プレミアム」(佐藤製薬)に出演するのはそれから10年後。キャッチボールするシーンで「ナイスボール!」というフレーズを引き出した。
「イチローさんの球はとにかく伸びがすごくて、気を抜いたらグローブごと持っていかれそうなほど。『すごいなぁ』『厳しいボール投げるなぁ』って、いろんな言葉をいただきました。その中で採用されたのが『ナイスボール!』だったんです」
レジェンドとのキャッチボールシーン以外にも、野球経験が女優業にいかされているという。
「野球って総合的に運動能力を鍛えられるスポーツだと思うんです。たとえばバッティングで下半身から上半身に力を伝える動きは、パンチのストレートに通じるものがありますし、周囲の役者さんとの間合いを測るのに必要な空間把握能力も野球で培ったもの。アクションの立ち回りは撮影当日に伝えられるケースがほとんどで、相手のパンチがミリ単位で狂うことも。そんな時も慌てずに、イレギュラーバウンドだと思って対応しています(笑)」
全身「野球女子」の小玉が注目するWBC戦士とは?
「小学生時代からキャッチャーだったので、やはりソフトバンクの甲斐拓也選手(30)ですかね。肩の強さは惚れ惚れしますし、〝甲斐バズーカ〟の動画は一生見ていられますよ。投手ならオリックスの宇田川優希選手(24)。ストレートは速いし、フォークボールの落差は魔球レベル。私もフォークを練習しましたけど、なかなか思うところに投げられなくて(笑)」
そんな〝小玉投手〟の最高球速は106㌔。肩に故障を抱えながらも、今後はリハビリを経て、目標の110キロ到達を目指す。
またWBCの中継は全試合、できる限りリアルタイムでチェックするそうで、
「魅力的な選手が集まっているので、ビール片手に純粋な娯楽として試合を楽しみたい。もちろん、日本には優勝してほしいですし、欲を言えば、WBCをきっかけに野球人気が盛り上がって、映画『プリティ・リーグ』(92年公開)や韓国の『野球少女』(21年日本公開)のような作品が日本でもたくさん作られるようになればうれしい。女子野球を題材にした映画で、甲子園のグラウンドに立つのが今の夢です」
日本の優勝と「女子野球」の大ブレイクに期待したい。
*週刊アサヒ芸能3月16日号掲載