「ゴゴスマ」盗み撮り被害で的外れコメント連発「ダサいのが好きって…」

 カメラの小型化や無音シャッター機能など、身近な電子機器の発達とともに、悪質な盗み撮り被害が広がっている。2月14日には京都市の無職の男(46)が100人を超える女性のスカート内などを撮ったとして、府迷惑防止条例違反容疑などで逮捕された。これらの被害について、15日放送のTBS系お昼の情報番組「ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜」が取り上げたのだが、視聴者の間では出演コメンテーター陣の発言に違和感を覚える声があがった。

 解説として出演した元埼玉県警の佐々木成三氏は、近年の盗撮行為について「カメラの性能の向上と通信技術の向上でかなり悪質になっている」「昔は性的嗜好で犯罪をやっていた者が多いんですけども、今は(画像を販売する目的で)お金の為にやっている者も多いという中で、現状を考えると法の整備が必要なんじゃないか」と訴えた。

 さらに、被害に遭ってしまう状況として、“ながらスマホ”やイヤホンの使用によって背後への警戒が疎かな時に狙われる傾向があるとも説明。街中を歩く時には注意が必要だと呼びかけた。

 出演したコメンテーター陣も、相次ぐ被害に対して終始真面目トーンでコメントしていたのだが、トピックの後半ではやや緩んだコメントの応酬があった。

 背後への警戒について古舘伊知郎は「女性が物凄く警戒するのは大事な事なんだけど、あまりパッパッ振り返られると、何にもしてないのに!ってこっちがイライラしますからね。段々トゲトゲしい世の中になっちゃうね」とボヤキ節。
 
 高橋真麻は「物凄いダサい肌着履いとくしかないですよね、なんの色気もない…」と、冗談混じりに提案。これにジャーナリストの石塚元章氏は「でも”ダサいのが好き”っていう人もいるかもしれない、世の中には」と指摘し、一連のコメントをMC石井亮次が「こんな対策を考えるのがそもそも嫌なんですよね…」と、まとめた。
 
 Twitter上ではこれらのコメントに対し《ダサい肌着を履け、後ろを警戒しろ(でも警戒されたらイライラする)って、そんは認識だから被害が減らないんだよ》《全員的外れなコメントすぎて呆れた…》などの呆れ声が噴出。さらに的外れコメントはこれだけに終わらない。
 
「盗撮被害の次に扱ったトピックは、名古屋港に現れたイルカの仲間『スナメリ』の群れについてでした。同局スタッフは釣船の上からカメラを回してリポート中継を開始。中継映像を観ながら古舘は『スナメリから見たら人間が”盗撮”してるよね』と、ワイプ越しにコメント。一瞬スタジオの空気が凍った後、『ゴメン(笑)』と笑って流そうとしましたが、MCの石井が『背中を盗撮しましたね』と、フォローのつもりか被せてコメントし、またも空気を凍らせるという一幕がありました」(番組ウォッチャー)

 視聴者が抱いていたモヤモヤ感はさらに募っただろう。盗撮というワードでリポートを茶化すのはまずかったかもしれない。

(浜野ふみ)

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